1978年に米国で放送されたTV番組「宇宙空母ギャラクティカ」を2003年にリビルド(リメイク)した番組。日本でDVDが並ぶようになったのは最近(たぶん去年くらい)だと思います。
私らは幼少の頃に(再放送含め)「スタートレック/宇宙大作戦」「サンダーバード」「スペース1999」といったテレビ番組や、1977年の「スター・ウォーズ」といった海外産特撮モノ(と、国産特撮&ロボットアニメ)にどっぷり浸かっていた世代ですから、「ギャラクティカ」も食い入るように観ておりました(その後の「アメリカン・ヒーロー」もね!)。
当時にしてみれば(しかもテレビ作品のくせに)特撮は出色の出来。ただ、同じシーンが何度も使い回されて「なんだまたこれか」みたいな印象を受けていたのは事実。そんなこともあり、劇場版ならきっと凄いに違いないと観に行った「宇宙空母ギャラクティカ・サイロンアタック」で見事に拍子抜けさせられた、忌まわしい記憶もありますが・・・。
それはさておき。オリジナル版はアポロとスターバックという二人のエースパイロットを主軸にした、どちらかというと青春&活劇っぽい要素が強かったのですが、リビルド版はもの凄く重い群像ドラマになっています(映画「Uボート」くらい重い)。それでもなお、見続けたくなるあたり、よく出来てます。
設定やデザインもオリジナル版を上手く活用していて、昔観ていた人なら「あぁ、そういやそうだった」みたいな感慨が起こるでしょう。ギャラクティカの形状や、戦闘機バイパーのデザインと発進シーン、それにサイロンの「顔と目」とかね。オリジナル版から25年という歳月が流れているので「ギャラクティカが老朽艦」というのが妙に説得力あって笑えました。人間関係も踏襲されていますが、スターバックが男性から女性に設定変更。お子様に迎合するようなキャラクターは消え失せて、もう完全にオトナ向け作品です。
私的には、第1話のドラマ中でオリジナル版のメインテーマが流れた時点でツボに来てしまいました(好きだったのですわ、あの曲)。キャストでいうと、艦長のアダマさんは、映画「ブレードランナー」でデッカード(ハリソン・フォード)の監視役だった折り紙上手な方。大統領は「ダンス・ウィズ・ウルブズ」の「拳を突き出す女」(他の映画にも出てるけど)。そこらへんの妙に渋い配役も私的なハマリ要素のひとつではありますねー。あと、オリジナル版のアポロさんも途中から準レギュラー出演します。
昨夜、サード・シーズン「転」に突入しました。
レンタル100円で助かるわぁ〜。