EXPENDABLES

土曜日だというのに朝っぱらから「キキーッ! バコン!」と派手な音で起こされて、ベランダに出て表を眺めてみれば道行くクルマが事故った様子。これでスッカリ目が覚めてしまって、久々のルチャ不在の貴重な惰眠時間はどこへやら。ということで、「スタローンの映画にしては」という前置き付きで巷の評判が良かった「エクスペンダブルズ」の初回上映に向かうことを決意。

この映画、「ソルト」を観に行ったとき予告編で存在を知ったのですが、その冒頭で「EXPENDABLES」というロゴが現れた瞬間、その昔好きだったSF小説(「コンラッド消耗部隊」シリーズ)が映画化されるんだ!と一気に期待してしまいました。で、スタローンが出てきてガックリきたのだけれど、共演の顔ぶれを見て、ひょっとして「デモリションマン」くらいオバカで楽しくできているのかも!と期待感が持ち直していたのです(特攻野郎の予告編も流れてましたしねー)。

で、観てみたら、うーん。そーかー。
捻れた老中年たちによる、明るい「ランボー4」?

以上。

予告編でいえば、今日は「TRON」が流れてましたねー。オリジナルの持っていたセンスのカケラもない、ただのSF青春活劇になってそうな予感。たぶん、こちらの予感は外さないような気がいたしますですはい。

・・・あぁ、そうそう。写真は我が家のエクスペンダブルズ。

SALT(まーす)

昔から私の気分転換は、海山バイクに映画。
今日はサクッと定時で上がり、しかもルチャ番ではなかったこともあり、かつ、ここしばらく悶々とした日々が続いていたところでもあったので、気晴らしにレイトショーで「ソルト」を観てきました。

個人的にアンジェリーナ・ジョリーはどうでも良かったのですが(笑)、監督がフィリップ・ノイス(「デッドカーム」「パトリオット・ゲーム」)で、脚本にヘルゲランド(「L.A.コンフィデンシャル」)が絡んでいる、というのが選んだ理由ですかね。

「宇宙戦争」ほどではないにせよ?、緊迫感がずーっと続く、ちょと重めの映画でした。悪くはなかったですよ。アンジーも頑張ってたし。ただ、90年代までならまだしも、21世紀も10年目を迎えようとしているこのご時世に冷戦ネタ(に近いネタ)ってのは、平成世代には余り刺さらないんじゃねぇかといらん心配をしたりして。あと、なんだかんだで主人公のとった行動に対して素直に共感できなかったあたり、ちょと残念。って、単に私の心が淀んできているだけなのかもしれませんが!

「Deep Blue」★★☆☆☆

BBC制作の海洋生物ドキュメンタリー映画。

しばらく前にレンタルした「WATARIDORI」の映像に感銘を受けたところへ、劇場で観た予告編がこれまた臨場感と爽快感のあるものだったので、(遅ればせながら)期待して観に行きました。

ところがですね。その映像は「WATARIDORI」のような浮遊感へのコダワリとか工夫といったものが全く見受けられず、純粋に写したものをカット割りで魅せようという方向性。またベルリンフィルの音楽も感動的にうるさ過ぎ。ドキュメンタリーでその場の生音を満足に聞けないというのは致命的なような気がするんですけど・・・。総じて構成も音楽も演出過剰で、なにやら民放のオリンピック中継を観ている気分でした。

それでも最初の20分くらい、特にイワシの大群が様々な生物についばまれていくシーンは楽しめましたよ、えぇ。でもそれ以降は、NHKあたりで目にした映像ばかりといった感じ。後半の深海パートでは合成まで使いやがるしなぁ。うーん。海洋生物映像集としては「よくできました」なのですが、なんだかやっぱり映画というよりテレビ屋さんが作ったテレビ番組ですね。それも「地球を大事にネ!」なんてナレーションが入るような(そんなの言葉でなく映像で表現せいっちゅうに)。

私は大学で海洋生物を専攻した海大好き人間なのですが、それでも何回か意識が遠のきました。車を運転してなくて良かった。館内は、映画の日ということもあったのでしょうが意外なほど混んでいました。夏休み前に比べると上映館数も増えているような気もしますし、ひょっとして案外ウケているのかしら・・・。私同様、睡魔と戦っていた人が多かったのに! 

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