出産と離婚(人間で言えば?)

夜7時ころに帰宅したら、ヨシノボリの琉子さん(♀)の姿を確認♩

日曜日の昼に、白子さん(♂)とともに巣穴に姿を消してから、丸二日。大きな腹が真っ平らになってました。卵そのものは視界に入らないために未確認ですが、とりあえず、産卵には成功したものと解釈して良さそうですね。

ちょうど上手い具合に、水槽の左右に二匹が分かれていたので、速攻で仕切り板で遮断。白子さんは巣穴に隠れがちですが、琉子の姿が視界に入ると追い払おうとし、また巣穴に戻るという動きを繰り返しています。ヨシノボリの♂は、飲まず食わずで石に産みつけられた卵の番を担う(らしい)ので、ここまできてストレスのために育児放棄されるのもナニですから、早めに琉子を別水槽に分けるつもりでいます。

ま、なんにせよ、一歩前進。
まずは、ヨカッタ。

恋のヨシノボリ

2月13日にお見合いさせた、ヨシノボリたち。

エサの時間を除き、水槽の間仕切り(穴つき透明プラ板)を通して互いに大口を開けて牽制しあい、パッと離れてはまた牽制しあう、険悪な雰囲気でございました。右が以前から居るインケンな白子(♂)、左が琉大から嫁いできた琉子(♀、名前がないのもなんなので、いま命名)。

琉子は来たときから腹が張っていたのですが、卵を孕んでいるのか、単なる食べ過ぎなのか判然といたしませなんだ。

上と左の写真は3月12日のもの。琉子の腹がこの種の繁殖期に特徴的な色になりつつあります。なのだけれど、自然環境で見られる婚姻色と比べてみると、ヒレのエッジの染まり具合を含め、全般に不鮮明。

室内飼育だけに水温の変動も、私が宵っぱりであるがために光の周期性も、自然のリズムからは外れていますし、まして、コイツらの体色はコロコロ変わるので(特に白子は季節を問わないで・・・)、本当に繁殖期にあるのか自信が持てませんでした。

そして1週間くらい前。やはり体色には大した変化がないまま、いや、むしろ白っぽく特徴が薄れた状態で、行動だけがそれまでと少し変わってきました。琉子は縦に輪を描くような泳ぎの頻度が高くなり、白子は琉子と顔を合わせてもあまり反発せず、どころか尾びれを白子に向けてじっとするようになり、そしてヒトに対する警戒心が強くなってきたのです(エサを与えようとすると、巣穴に隠れる頻度が増した)。これはソロソロかしらん!と期待したものの、勘違いだとしたら、どちらかが嬲り者になるのは必至なので、ちょと思い切りがつかなかったのです。

が、昨夜帰宅してみると、今まであまり砂底を掘り返さなかった琉子が、間仕切り沿いに堀った形跡がある。穴堀り好きな白子側の地形も、いつにも増してダイナミックに変化。さすがに、こりゃあ間仕切りを外してみるべかな、という気になってまいりました。そして、今日の午後(13:45)、ゲートオープン!

間仕切り外し作業に伴う混乱が落ち着いた数分後、琉子が白子の掘った巣穴(矢印のついた石が乗っている板状の石の底)に真っすぐスーッと入っていきました。すると表に出ていた白子が後を追うように巣穴へ。やったー!

・・・でも、それから8時間。誰も出てこない。

一般にヨシノボリは、産卵が終わるとオスがメスを追い払って卵を保護する習性があるそうな(ただし自分の目で確認したことはない)。だから、上手く進んでいれば琉子が出てくるはず。だけど、魚が産卵にこんな長い時間をかけるとは、ちょと考えにくいんだよなぁ。

巣穴は水槽の死角にあって内部の様子を伺い知ることができないので、
ナニカ良からぬことが起っていないことを切に祈るなり。

カクレ3号

他界したカクレクマノミの跡を継ぐ、新しい個体を木曜日に導入しました。

天然・宮古島産 Mサイズ(1280円)。元から居るカクレは「沖縄産」とアバウトな表記でしたから、産地的に近いのか遠いのかよく分かりません。大きさは、ほぼ同サイズ。先住者が鮮やかな橙色をしているのに対し、新人くんは上から黒のグラデーションをかけたような、飴色っぽい体色。別にツガイにしようとは考えていなかったので、見た目にキレイな個体を選んだのでした。

恐らく、ヨソ者には先住者たちがツラク当たるだろうと思ったので、電気を消す帰宅前に水合わせの袋からリリースすることにしました。

放してみると、案の定、先住のカクレがちょっかいを出してくる。新人くんも対抗するものの、やはり慣れない環境では分が悪く終始劣勢。そこへ争いに刺激されたミスジリュウキュウスズメダイたちがヤジウマ的に参戦。さらに、一番大きいミスジがシマキンチャクフグを除く全ての魚達に突っかかりはじめました。やはりなぁ・・・と思いつつも、犠牲者を出すほどの攻撃性ではなかったので、ひとまず照明を消して諍いを強制終了。翌朝、出勤してみれば、皆さん割とフツーに馴染んでおりましたとさ。

あとは新人くんがウチのエサに早く慣れてくれるのを願うのみ。

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