グリル付きテーブルコンロの火が消える

1ヶ月ほど前から、パロマ製グリル付きテーブルコンロ(IC-N86KB-L)の天面バーナー2基とも、点火して操作ボタンから手を離すと自動消火されてしまう(しばらく押しっぱなしにしてやると点火を維持する)状態が続いておりまして。

電池が切れているわけでなし(おしらせサインも消灯状態)、最初はバーナー中央に鎮座する温度センサーの汚れを疑い、清掃してみたのです。そしたら、多少は改善しました。ただし半日ほどの間だけ。

そこでパロマのサービスサイトから取扱説明書をダウンロードして「よくあるご質問」を確認したところ、「乾電池が消耗してくると安心・安全機能が作動しなくなるので、操作ボタンを押したとき点火していても、安全のため手を離すと消火するようになります。」とのこと。

であるならばと、乾電池をバッテリーチェッカーにかけてみたら、やけに針が揺らぐ。

これはあれだ。電極が汚れて接触不良を起こしているに違いない。自動消火に至る原因も同じかもしれないと、乾電池の両極をピカールで軽く磨いてみたのです。したら、バッテリーチェッカーの針の揺らぎが収まり、GOOD と WEAK の境界あたりをピタッと指しました。

それだけ残っていれば十分じゃないかな…と、乾電池を眺めているうち「04-2024」と刻印された数字が目に入る。製造年月かな?と思ったら、推奨使用期限でした。あれま。1年半以上前に終わってんじゃん。

それでも、せっかく清掃したのだからと、電池を戻して接点磨き効果を確認してみたところ、片方のバーナーだけ改善が見られました。つくづく、揺らぐなぁ。

といった次第で、新品電池を購入。使用推奨期限は「08-2035」、ほぼ 10年先。さっそくコンロに取り付けてみたら、着火の火花の出も音も、段違い。元気すぎて、引くくらいでした。当然というべきか、自動消火されることもなく、安定して点火状態を維持しております。

今回の教訓といたしましては。電池交換を求める「おしらせサイン」が点灯していなくとも、電力不足で自動消火機能が働いてしまう絶妙な電池残量に陥っている場合があるようだよ、と。温度センサー周辺を清掃しても効果がない場合は、ひとまず電池交換を試してみると良いかもね、と。そして、やっぱ取扱説明書は大事だよね、といったあたりで。

ようやく、レグザリンク・シェア活用

視聴覚コーナーの CD 再生機を新調した勢いに任せて、ブルーレイ再生機も買い替えてしまいました。ただし、こちらは中古品。レグザブルーレイで録画した番組をLAN 経由で遠隔再生する「レグザリンク・シェア」機能に対応した TOSHIBA DBP-S600(2018年製・生産終了品)です。

これまで使っていたブルーレイ再生機 SONY BDP-S1500 と比べ、高さはほんのり、幅と奥行はそこそこサイズアップ。BDP-S1500 購入当時は CD 再生機の安価な代替品を探していたので、独立した音声出力端子のない DBP-S600 は候補から外れておりました。結果的に二度手間となりましたが、趣旨が異なるのでヤムナシ。

視聴覚コーナーのメタルラックに高さギリギリで収まっていた BDP-S1500 よりも背高でしたが、どうにか設置。しかし、ここの区画、少し前まで本来の役目を終えた AV 機器のセカンドキャリアの場だったのに、すっかり機材が入れ替わってしまいました。

DBP-S600 に有線 LAN を繋ぎ、設定を済ませ、「ホームネットワーク」で録画機 TOSHIBA DBR-T1008 を覗いてみると、内蔵 HDD や外付 HDD、その他ソースまで無事確認できました。ほっ。

動作は、もっさりしてるなと感じていた BDP-S1500 より、もっさり。録画番組リストの表示方法が大雑把(基本は録画日時順、絞り込みはジャンルのみ)なので、大元でフォルダを使って番組を小分けにしておかないと、見たい映像の探し出しが大変そう。

でもまぁ、視聴覚コーナーにプロジェクターを導入した時に、試しに録画機でブルーレイディスクに焼いた番組を再生するのに要した手間暇を思えば(一度で懲りた)、もっさりとした番組選択のストレスなぞ、大したことではありませぬ。いや、実際のところ、見たいコンテンツがある時だけにしかサブスク契約しない人間にとっては、利便性マシマシ。めでたしめでたし。

さて、今回の機器更新で、ウチのテレビ/ブルーレイ環境は「東芝」時代の REGZA で統一されました。ついでに言うなら、ブルーレイ録画機・再生機ともども先頃倒産したフナイの OEM 世代。なんだかもう、どれかが壊れたら面倒というか、袋小路にハマった環境になってしまいました。いやはや。

自作スピーカー3:吸音材の追加

完成から20日ほど経過し、パッシブ・ラジエーター搭載 2.5 インチスピーカーの慣らしもボチボチ終了。試運転中に気になっていたのが、ベース(特にウッドベース)の存在感の薄さ。ドラムのようにアタックの強い低音は目立つのだけれど、同じような帯域でもベースは輪郭がモヤっとしていて、控え目にもほどがあるのです。

制作時は、素人考えで「スピーカーユニットから筐体内に放たれたエネルギーは、変化を加えずパッシブ・ラジエーターに跳ね返した方が良いんじゃね?」というイメージでいたのですが、改めて調べてみると、そうでもないらしい。ということで、吸音材を詰めて音の引き締めを図ることにしました。

吸音材は、サブウーファーで使ったのと同じ HIKARI ALP-200 ポリエステルウール(290円)。背面内寸より少し大きめに裁断。

吸音材に切れ目を入れ、内部配線を挟み込みながら広げる。固定には接着剤等は使わず、内壁とポリエステルウール間の摩擦任せ。

吸音材の充填後、物足りなく感じていたロン・カーターのウッドベースで音の変化を確認。うん。やっとオモテに出てきてくれた感じ。続けて、他のジャズやフュージョンの曲でも検証。全体的に音が引き締まってて、良ろしいんじゃないでしょうか。

ところが。気分を変えてユーミンの曲を流し始めたところで、「えっ?」と驚いて振り向いてしまったくらい、クッキリ・派手な音になっておりまして。生楽器編成のジャズでは気づかなかったけれど、このスピーカーの美点であった軽妙な響きがなくなり、密閉型モバイルスピーカーにありがちなドンシャリ傾向に寄り過ぎていたのです。

吸音材を入れたことによる音の変化の方向性自体には問題なさそうなので、吸音材の量を半分にして効果を減らすことにしました。背面全体は覆っておきたいので、横寸法はそのまま、縦方向は後述の重量調整のため少し長めにした1枚を新たに切り出し。これをさらにハサミで2枚におろし、厚さを半分にした部材を用意。

先に入れた吸音材を筐体から取り出して計量したところ、概ね 2.2g。そこで新たな部材を左右とも 1.1g になるようハサミで長さを微調整し、筐体に詰める。

そして、改めて、ユーミンで確認。うん。オッケー。ユーミン万歳。

それにしても。容量の小さいエンクロージャーだからこそ効果が出やすいということもありますでしょうが、吸音材の有無・量の違いで、こんなにも音の印象が変わるとは思いもよらなんだ。いい勉強になりました。

【自作スピーカー3:, #1, 2, 3, 4, 5, 費用, 調整】

Copyright ©2025 新たまねぎ小屋 All Rights Reserved.