ソニーからMDの新フォーマット“Hi-MD”対応製品がもうすぐ発売されますね。
ウリとしては、現行ディスクも倍密記録で録音時間が約2倍になり(現行プレイヤーでは再生不可となる)、Hi-MD専用1GBディスクなら約6倍超の長時間録音が可能、さらに無圧縮録音が可能で、んでもってWindows上では音楽&データストレージとして機能する、といったところでしょうか。
いまや絶滅寸前のDATユーザとしては、無圧縮録音が可能な点に魅力を感じるものの、専用ディスクで90分しか録音できない点や、所詮ポータブルでマトモなマイクが接続できない点などを考えると、あまりメリットはないような気がしています。
一方、音楽も再生できる1GBの小型メディアとして考えると魅力的にも思えますが、基本がWindows用だから、少数派のMACユーザーにしてみれば仮に外部ストレージとして機能しても音楽関係(ATRACデータ)が使えない以上、メリット半減。それに接続はドック経由なわけで、本体だけ持ち運んで可搬型の外部ストレージとして使えないのも、いかがなものかと。
PCとの接続がUSB1.1というのも、どうなんでしょう。やはりUSB1.1規格で接続する音楽デジカメEXILIM M20ユーザーの私にしてみれば、150MB程度のMP3データ転送でイライラしているので、1GBなんてやってられないだろうなぁ。せめてダイレクトにデジカメからバックアップが取れるとか、いっそ直接デジカメの外部ストレージとして使えるような仕組みがあれば面白いのにと思います。
ケンウッドやオンキョーあたりからも製品がでそうな気配だけれど、当面(へたすりゃずっと?)ソニーだけかもしれないのもコワイ。新規格を大々的に打ち出して、いつの間にやらフェードアウトしていくのって、ソニーのお家芸ですからねぇ。もっとも、カーステレオの世界で浸透すれば、生き残るような気もするのですけれど。
なんて、ずいぶん否定的ですね(笑)。
でも、まぁ。少なくとも VAIO ユーザーにはウケる製品なんでしょう。
しかし。この製品に限らず、例えばDVDレコーダーあたりの、「コピー速度ん百倍(ただし圧縮率が最高のときだけだけどね!)」って表記、どうにかならないのかな。特定の条件では正しいんだろうけど、全体として紛らわしいというか、なんか大メーカーのクセにウサンくさくてイヤーな印象を感じておりますですはい。