小型スピーカー自作:#2 エンクロージャーの下塗り

「紙」に近い MDF の吸水性が大したものであることは4年前の塗装で痛感していたので、今回はプライマーとしてサンディング・シーラースプレーを使うことにしました。

で、いきなり吹いてみたら、1枚目からいい感じに定着する。30分ほど間を置いて2枚目を塗り、また 30 分乾燥させてから #400 のサンドペーパーで表面を軽く均し、調整レベルの3枚目を塗布。

少しばかり厚塗りになってしまい、ところどころ白ボケてしまいましたが、そこはいったん無視。#400 のサンドペーパーで、手触りが均等になるまで軽く磨く。

磨いた後の表面は、しごく滑らかで、透明ニスを厚めに塗ったような印象。わりと好みの質感でした。

翌日、ワゴンRの補修用に購入してから2年近く放置されていた、Holts の白色プラサフスプレーを吹きつける。今回もまた、1枚目からしっかりと定着してくれました(えらいぞ、シーラー)。2枚塗って、下塗り終了。

プラサフはグレーばかり使ってきたので、白は今回が初めて。
石膏みたいな雰囲気があって、これはこれでイイ感じですね。

数日放置後、手触りサラサラくらいまで #600 の耐水ペーパーで軽く水研ぎ。
さて、次は色塗りだ。

小型スピーカー自作:#1 エンクロージャーの組立

2種類のスピーカーユニットが届いてから早1ヶ月。まずはサブウーファーを作るつもりでいたのですが、あれこれあって、センタースピーカーを先行することにしました。

センタースピーカーといっても、よくある一体型ではなく、独立した小型フルレンジスピーカー2台をパラレル接続で使う想定なので、作り方はごくごくフツー。3 インチのスピーカーユニットを購入することにした NFJ ストアの商品一覧で 2.5 インチスピーカー用エンクロージャーキットを見つけ、寸法をあたってみたら流用できそうだったので、ついで買い。

NFJ謹製エンクロージャー自作キット[MODEL-PLS]
(あとから撮影したため 4 枚しか写ってませんが、MDF は 14枚入り)

この組立キットにはエンクロージャー作りに必要なパーツが一通り揃っているものの、穴あけだけはユーザー任せ。穴あけ工具まで揃える気にはならなかったので、地元の DIY ストア(メイクマン)で 12mm 厚の MDF を購入し、店頭有償サービスで裁断と穴あけ加工を依頼しました。

筐体キットの MDFは 8mm 厚
左の穴の空いた2枚が、別途手配した 12mm 厚のMDF

部材が揃ったところで、いざ組み立て。できるだけ修正作業を省くため、筐体キットの板材を並べて長さが近似した部材を選び*、天面・両側面・底面を木工ボンドで接着、1kg のウェイトを載せて密着。クランプがないので、直角具合は切断面任せです。

* 木工パーツなんて、目で見て分かる程度の誤差が多かれ少なかれ存在するものですが、今回のキットは安価な割りに精度がよかったです。切断面の状態も悪くなし。

背面(写真 右)のバスレフポートが中途半端な位置についているのは、私の作図ミス(板厚の勘違い)と、穴あけ加工者のミス(縦横の勘違い)という負の連携プレーの結果

してからに、DIY 屋で穴あけ加工してもらった前面と背面の部材に、ネジ用の下穴とターミナル端子用の穴を開ける。ついで、直径 26mm の指定に対し、DIY ストアの工具の都合で直径 25mm で開けられたバスレフポートを、キット付属のバスレフダクトがピッタリ嵌まるまでヤスリで拡張。

木工用ボンドの乾燥に 24 時間以上あてたのち、前面・背面との接着予定面をやすりで平滑化。NT のドレッサー(中目)を初めて使いましたが、いいすっね、コレ。ガシガシ削れます。

してからに、背面の板を接着。半乾燥後、前面を接着。各面の接着作業を一度に済まさなかったのは「ある面でツラ合わせすると別の面がはみ出すアレ」をいい塩梅に均すための時間と、決めた位置から不用意にずれなくなるまでの硬化時間にゆとりを持たせるためでした。

そして数日後。中目のドレッサーで全体をザザっと均してから #240 のサンドペーパーで表面を整え、下塗り工程へと進む。

※キット付属の説明書では、前面パネル接着の前工程で内装作業(フェルト貼り付け・配線・ターミナル固定)について記されていました。たまたま今回装着するスピーカーの取付穴が説明書の仕様より大きく(φ65mm → 77mm)、仮組段階で開口部から手を突っ込んで筐体内作業ができそうなことを確認していたので、内装工程よりも塗装工程を先行することに決めた次第。

自作スピーカー2:スピーカーユニットが届く

左右フロントスピーカーのみ接続した AV アンプ Pioneer VSX-S510 で CD を聴いていると、PURE DIRECT では中低音が薄く、かといって何かしら音響補正をかけると効きが強すぎて不自然さを拭えず。結果、1ヶ月経っても音にイマイチ馴染めていないので、サブウーファーで中低音を補強してみようかな、という気になりました(面白そうだしね)。

また、フロントサラウンド・アドバンス(F.S.S. ADVANCE)モードでの映画鑑賞時に、たまにセリフが聞き取りづらい作品に出くわしたりもしたので、ついでにセンタースピーカーの導入も検討。

樹脂コーティング ノンプレスコーン
ウーハーユニット 8インチ/4Ω/MAX100W

ということで。置き場所との兼ね合いで適切サイズに収める必要もあり、4年ぶりにスピーカーの自作です。

前回は使い古しのカー・スピーカーを再利用しましたけど、今回は FX-AUDIO- ブランドで(一部の層に)お馴染み、NFJ ストアにて新品購入。サブウーファー用として8インチ/4オームユニット1基と、センタースピーカー用に3インチ/8オーム*ユニット2基、しめて約7千円也。

*8Ω2基を並列接続して4Ω化する予定(既存のフロント左右に合わせて4Ω揃え)

ファブリックセンターキャップ&ケブラーコーン仕様
フルレンジスピーカーユニット 3インチ/8Ω/MAX60W

もし、サブウーファーの追加で「人の声の帯域の弱さ」まで改善されるのなら、センター用のスピーカーは他の使い方をしようかなという頭もあり。てことで、まずはサブウーファーから作り始めることになろうかと。

まぁ、なんにしたって急ぐ必要はないので、準備が整い次第、ゆるりと作業を進めていくつもりでおります。

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