スタンドアップ パドル・サーフィン(#2)

台風20号が沖縄を後にしてから晴天が続いていたものの、風がなかなか収まらない。今回は仕事仲間たちと参加する予定だったのですが、天候の回復待ちと仕事のスケジュールとの兼ね合いもあり、結局昨日、私一人で漕いできました。

10時に都屋漁港に集合。今回もまたハッピースタンダップさんのお世話になりました。前回はスタッフ3名、私のほか観光客2名の参加者3名という構成だったのですが、今回は私一人のみのフルサポート。収益性を考えると申し訳なし!という感じ。

フィールドは都屋〜楚辺の海。都屋港の南側からスタートし米軍のTORII基地方面に巡航。途中、やたらにオフショアの風(陸からの風)が吹き抜けるところがあり、けっこうジタバタしてしまいました。最初の頃は誰でもそうだと思いますが、先に頭で考えてから身体を動かそうとするので、ある時点で必要な動作がツー・テンポくらい遅れてしまうのですよね。これはまぁ、場数を踏んで、考える前に身体が動くようになるのを待つしかありませんな。

TORII基地の手前で折返し、近くの風の弱い入り江に移って今度はターンの練習。お茶休憩を挟んで、別のタイプのボード(&パドル)に乗り換えて、修練がてら試乗。ボードの長さや厚みの違いによる挙動の違いを体感して参りました。いずれ買うつもりでいますからねー。

海から上がってからは、スタッフの方たちとゆんたくしながら、だらー。それから漁港にある市場兼食堂でてんぷら3品(もずく/タコ/白身魚、1つ50円。あ。払うの忘れてた・・・)を食べながら、だらー(沖縄で一般にいう「てんぷら」は、内地で一般にいう「天ぷら」ではなく「唐揚げ」に近い)。

まったりとしたところで、解散。

風に負けぬように強く漕いだせいでしょう。上がった時点で首から肩にかけて筋肉がかなり強ばってました。クルマも、肩を下げてハンドルの下の方を持って運転する始末。一晩明けた今は軽い筋肉痛です。もっと効率よく動けるようにならないとなー。そこらへん、次回の課題ということで。

なお。前回それなりに乗れていたので、スタッフの方もソコラヘン踏まえたうえでフィールド&コース選択されたそうで。たぶん「体験」レベルの場合は同じコースは取らなかったんではないかと思うので、初めてでも安心♪(どっかで聞いたことがあるようなフレーズ)。私自身も1回目は「体験」、2回目以降は「訓練」的な感覚で捉えていたので、ちょうど良い感じでした。

ウェットスーツ:元ロングジョン(5mm)

琉球大学で私が在籍していたのは、ウェットスーツの購入が必須な学科でした。授業でも本島のあちこちの海に浸かりましたし、(最終的な)卒論テーマが川魚(ヨシノボリ)だったので、ヤンバルのかなりの数の川にも浸かってきました。当然、遊びでも潜ってましたし、卒業後も散発的にスキンダイブやらウィンドサーフィンやらをしていました。そこらへんの海遊びで常に使われていたのがこのウェットスーツ。よくもまぁ、今までもっているものです。

タイトルの通り、このウェット、もともとはロングジョン(エリなしソデなし長スソ)だったのですが、ウィンドをやっているうちにヒザがすり切れ、しまいには破れてきてしまったので、潔くハサミで切断してショートジョン(膝上丈)にしてしまいました。それでもさすがに寄せる年波には勝てず?パイピンがはがれてくるわ、着色部の表皮がめくれてタツノオトシゴのヒレのようにワサワサするわ、最近では着るたびに糸が解れてゆくわで、まぁ、いい加減、買い替えるかと。

そんなわけで、近くにあるというだけで、縁もゆかりもないダイビングショップ(→オードリーダイビングサービス)に電話で尋ねてウェットスーツをオーダーメイドしてくれる店を紹介していただいて、台風20号の余波で風雨強まる58号を北に向かいました。

訪れたのは砂辺にある「砂辺マリン(→スナベマリン)」というウェットスーツ専門店。恐らくオーダーメイド専門。この店の名前、なーんか学生時代に聞いた記憶にあるんですよね。店員さんに聞いたら、5〜6年前くらい前に今の場所に移ったそうな。今持っているウェットは浦添にあった店(もはや記憶にない)で作ったので、こことは関係ないと思うんですが、いったい何の記憶だろ。

快適性を優先するなら、季節(水温)に応じて厚みと形状の異なるウェットスーツを複数持っておくべき(服だってそうだもんね)。ただ、私のように1セットで色んな用途に使い回したい貧乏性の人は(少なくとも沖縄の海では)、5mm厚のロングジョン+ジャケット、かつ前面ジッパーの組合わせが温度調整が利くので適当だと思います(だから学校でも勧められたんだろうけれど)。もし、水温の高い夏場にしか使わないならば、3mm厚のシーガル(エリ付きソデつきワンピース)で十分じゃないかなー(5mm厚で素潜りするとロングジョンでも茹で上がる)。なお、観光とかで年に1回くらいしか使わないならともかく、私的には自分の身体に合わせられない既製品は論外です。

さて。ウェットスーツを新調するに当たり、最初は今のデザインをそのまんま受け継いだ「Mk-II」的なものにしようと企んでいたのですが、この店ではオペロン(光沢生地)を扱っておらず、また今更ウェットに色気を求めるような積極的な欲求があったわけでもなく、デザイン費として追加される4000円の方が気になり、結果、ケチることにしました。ということで、素材は両面ジャージの黒(渋っ)。ただパイピンだけオレンジ色にしてもらってアクセントづけ。あとは膝パッドをつけ、足首にチャックを追加し、SUPボードに寝そべったときに傷をつけないよう前チャックの固定位置にマジックテープで金具カバーをつけてもらい、締めて金2万円也。納期は約3週間後

さてさて。何が出来上がってくるかは分かりすぎるくらい分かってはいますが、それでもやっぱり、今から試着が楽しみ♪

スタンドアップパドル・サーフィン

スタンドアップパドル・サーフィンとは、ウォータースポーツのひとつで、「大きなサーフボードの上に立ちオール(パドル)を使って漕ぐ乗り方(出典:Wikipedia)」。長ったらしいので、以下「SUP」と記します。

8月に部屋探しのため沖縄を訪れた際、帰りの飛行機の待ち時間潰しに瀬長島でポカーンとしていたときに、このSUPに興ずる人々の姿を目にし、のんびりしててえぇなぁと、すごく気になっていたのです。ということで、引越も仕事も一段落してから久々の好天を逃すべからずで、昨日ネットで情報を集め(長ったらしい名称もこのとき初めて知りました)、体験コースのあるショップを探し出し、そそくさと予約を入れ、今日は平日だというのに真っ昼間から海道具をネイキッドに積み込んで渡具知の海に向かいました。

今回参加したのは、恩納村安冨祖にベースを持つショップ「ハッピースタンダップ」の「スタンダードコース」。まず最初に浜辺でパドルの動かし方を教えてもらい、ストレッチで身体をほぐしてからビーチエントリー。正座姿勢で漕ぎ始め、両膝つきに移行し、そしてスタンダップ。その昔ウィンドサーフィンを少し嗜んでいたとはいえ、何せ若かりし頃のこと。それから身体の固さに磨きをかけ、また運動から遠ざかりバランス感覚も怪しくなっていたのですが、ふらつきながらもどうにか立ち上がることができました。SUPに特化したボードの安定性さまさまですね。

さあ、立ってみたのはいいけれど、当然立ったまま漕げるオールにはそれだけの長さも重さもあり、さらに水を漕ぐ抵抗が先端にかかります。なので、揺れるボードの上で立ちながらオールを左右に繰り出して進むというのは、最初のうちは結構難しい。スタッフのアドバイスを聞き、その動きを後ろから観察しながら、バランスを崩さないように漕いで行く感覚を蛇行しつつ落水しつつ身体に覚え込ませました。最初のうちはどうしても視線が足下に行きふらつきがちになっていたのですが、視線を遠くに置いてやると、オールを漕ぐ動きに自然と身体がついていくように。バイク教習のスラロームや一本橋と同じ要領ですな。

今回の体験コースで確認したかった一番のポイントは、腰痛持ちである私の「腰」への負担のかかり具合。これが大きいようならば、そもそも日常の中にこのスポーツを持ち込むことなんてできやしない。結果、カヌーのように体育座りで漕いでいると腰にイヤな力がかかりますが、それ以外に試してみた姿勢、例えば正座や両膝立て、それに立ったまま漕ぐ限りは、負荷がバランス良く全身に分散されるようでキツクナイことが分かりました。それはもちろん「のんびり漕いでいるから」だとは思いますけれど、別にタイムを計るような競技として興味を持っていたわけではないので、のんびり上等! もっとも、緊急離脱用に速く漕ぐ練習はしておかないとマズイですが、それはそれとして。

結論としては、今の私にちょうど良いスポーツ、ということで。ボード1枚とオール1本さえあれば、そこら辺の水面を探索できる気軽さは魅力的です。学生時代から親しんでいるスキンダイビングと同じ気軽さですね。この先気温・水温が下がっても楽しめるでしょうし、季節と気分に応じて水中と水上を使い分けて沖縄の自然を改めて楽しんでみようかね、という、気になっています。とはいえ、忘れかけていた海の性質の記憶が蘇えるまでは、金魚のフンでショップのご厄介になろうかしら。

さて、店の方と約束してしまったこともあり?本日のスタッフさんたちとの写真群を掲載。女性の方はショップで作っているTシャツの写真撮りに来ていたモデルさん。

男岩をバックに記念撮影する同性カップルにしか見えない、ちと掲載するのが恐ろしい写真。

ということで、イメージ回復!
って、スタッフの方だけどね。

Copyright ©2024 新たまねぎ小屋 All Rights Reserved.