60cm水槽:白点病からの仕切り直し

白点病蔓延のため6/1に隔離水槽を立ち上げて、サカナたちが不在になった本水槽はどうなっていたかというと、ヤドカリと貝たちが常世の春を楽しんでおりました。おかげでライブロックについた藻類が激減♪

悲しいかな、白点病が蔓延した原因については心当たりがありすぎて困ってしまうのですが、その一つに水槽を大掃除して一気に生体を増やした挙句に、積極的に粒エサを食わなかったナメラヤッコのために冷凍ブラインシュリンプを与え続けた結果、水の浄化が追いつかなくなっていた可能性が挙げられます。

このため、サカナを隔離した後、富栄養な水を一気に交換するのは控えて、保険でスキマーを動かしつつも分解者たちを鍛えてみることにしたのです。また、どうせしばらく空き家になることもあり、上層の底砂を攪拌して白点虫のシストたちを叩き起こしてありました。さらに、ヒコサンZが混じった水でもあるので、さすがに2日に1回8リットル程度の換水でイロンナモノを薄めつつ、という条件でしたけどね。計算上、本日6/12(日)時点で17.5%まで薄まっているはず。

サカナが不在になって追加される有機物(エサ)がなくなり、排出される有機物(フン)も減少したおかげか、水自体は以前よりもキレイになった「印象」。一方、6/10(金)にストレーナーのスポンジを洗ったところ、妙にヘドロ臭がしたので(恐らく攪拌した底砂から巻き上がった有機物と思われ)、外部フィルターを洗うことにしました。

給水側パイプから抜いた容器内の水は大して汚れておらず(写真・左)、ろ材を洗うのは面倒だから止めて、排水側の細目フィルター(上の写真)の洗浄だけにしときました。こいつはさすがに汚れてて、軽く揉んだだけで水まっ茶色(写真・右)。

手始めに、クマノミが他界してから隔離水槽内でニセモチノウオにいじめられていたスカンクシュリンプを移植。

そして、いろんな意味でタフなミスジリュウキュウスズメダイを、パイロットフィッシュというか炭鉱のカナリヤ扱いで移植。さすがに隔離水槽で使っていた道具をそのまま持ち込むのは憚れたので、隔離ネットは新規購入であります。

ちょっと気になっているのが、スキマー排水の色。元々の水槽内の水は結構薄まっているはずなのに、エサも追加していないのに、意外とイイ色してやがるのです。貝とヤドカリのフンで色づいているのなら、良いのですけどね。分解者たちがサボってるんだとすると、困るなぁ。

ま、いずれにしたって、またしばらく様子見でありんす。

しかし。つい流れで洗っちゃったけど、外部ろ過装置のフィルターは新しいものに交換すべきだったな…。

60cm水槽:白点病、収束す。だがしかし…

土曜日に淡水浴と水交換をして、月曜日に出社してみれば。
白濁していたクマノミくんの目が透き通っておりました。

これは立ち直るかも、と期待を抱きつつ迎えた火曜日。

泳いでいる時は問題ないのだけれど、底で安静にしている際に水平を保てず、頭を下にしてヒレでバランスを取ろうとしている。この状態に陥ると⭐️になるケースが多かったので、念のため(他のサカナとともに)淡水浴と水交換。

だがしかし。翌朝⭐️になってました。享年4歳8ヶ月+α。外見的には回復に向かっているように感じられたのだけれど、体内をヤられていたんだろうなぁ。

ともあれ、クマノミの死で傷んでいるであろう隔離水槽の水を全交換。結局、新規追加したスカンクシュリンプはサカナ体表のクリーナーとしては機能しなかった様子(個体差あるよなー)。業を煮やしたクマノミに齧られたらしく、触覚3本、短くなってました。

残されたミスジリュウキュウスズメダイ(5歳半越え)とニセモチノウオは外見も動きも問題なさ気なので、白点病自体は収束した模様。あとは60cm水槽の状態次第だな…。

【追記】
これまでの記述が表層的に過ぎたかな、と思ったので補足します。今回の白点病対策の主眼は「白点虫を魚体および水槽内から枯渇させること(増殖と再罹患を防ぐこと)」にあり、「患者を治療しようとした」訳ではありません。てか、後者は自然治癒に任せるしかないですものね。淡水浴に関しては、白点虫が付着した直後ないし離脱する直前にしか効果を期待できない上に、患者にかかる負担が大きいと思われるので、微妙なところもあるのですが、どんな生き物だって体に異物がつきゃ気持ち悪く感じるだろうさ、少しでも落とせるものなら落としてやろうさ、という頭で実施した次第。スカンクシュリンプの導入も同様にて。

60cm水槽:白点病、蔓延す。

大掃除から2週間を過ぎたあたりから、水槽内をグルグル暴走して回っていたナメラヤッコの食が細くなり、そして隠れがちに。これはヤバイかな、と先週の日曜日(5/29)に様子を見に行ってみると、ナメラが⭐️に。ばかりか、クマノミの目が白濁してポップアイ気味になっているではありませぬか…。

体表が白い粉を噴いたようになっていたので、まず、白点病が疑わしい。ということで、そそくさと淡水浴。そして水槽にヒコサンZ(マラカイトグリーン)を滴下。

数日様子を観察していると、ミスジリュウキュウスズメダイとニセモチノウオの動きもおかしい。どうやら、全員罹患した気配濃厚。これは学級閉鎖ですな。

6/1(水)、集中治療水槽を設置。全員を淡水浴の上、隔離。病んでも暴力的なミスジは、さらに隔離。60cm 水槽は、水換えしないで空回し。

6/3(金)、クマノミの白点が増え、ヒレが破れ、動きが鈍くなっていたため淡水浴。半量水換えしてヒコサンZ再投入。

そして今日、6/4(土)。クマノミの体表の白点は減ってました。そのかわり、水槽の底に長さ1mm弱の細くて白いモノが散らばっており…。

サカナを除去して水槽を淡水浴。
サカナ達も淡水浴。

ちなみに淡水浴時間は、状態の悪いクマノミで2分、ミスジは3分。ニセモチは前回の淡水浴で、海水に戻してから動きが通常に戻るのに時間がかかったこともあり、1分程度としました(状態もスズメダイたちほど悪くないですし)。

さらに白点虫取りの名人、スカンクシュリンプを導入。さっそくクマノミくんが口を大きく開けて「先生、診てください」とばかりに寄っていくものの、着任早々で環境に不慣れなスカンク先生は及び腰。頼むよ、診てやってくれよ。元気になったら襲われるかもしれない気持ちもわかるけどさ…。

といった感じで、当面は治療と掃除の繰り返しかしら。あと1週間も空回しすれば、60cm水槽の環境も安定してくれるでしょうし、そうなれば症状の軽いモノから隔離を解けるかと。しっかし、ほんっとスズメダイはタフですねぇ。それに比べて小型ヤッコときたら…。もう飼わないぞ。でも、ナメラが元気だった間、見事にミスジの頭を抑えてて水槽内が平穏だったのは事実。代役となる、タフなサカナはおらんかなー。

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