DELL Inspiron 13 5370:CMOS 電池交換

先月末、デスクトップの Windows 10 サポート終了に伴い、出番の少なかった Windows 11 入りノートパソコンの状態を確認しておくことにしたのです。したら、本体バッテリーが切れてて無反応。フル充電し、改めて起動してみたら、いつの間にか CMOS 用電池が寿命を迎えていたようで「日時を設定しやがれ(Time-of-day not set)」と怒られました。

ひとまず日時設定を済ませ、起動を続行。指紋認証が使えなくなっていたので、パスワードでログインしてみれば、どうやら OS の自動アップデートの再起動途中で本体バッテリーが切れ、かつ、CMOS 用電池が寿命を迎えるという、とてもイヤな状況に陥っていたご様子。そこで、まずは CMOS 用電池を交換し、それから OS の状態確認を進めることにしたのです。

調べてみたところ、Inspiron 13 5370 の CMOS 用電池は CR2032 らしい。さりながら、電池本体とホルダーがラミネートされて一体化しているようで、コイン電池だけ交換するのはリスクが高そうな雰囲気だぞ、と。だがしかし、純正パーツはやけに高いらしいぞ、と。

ということで、ケチな私は、Amazon で「Thinkpad等 多くに適応」と謳われていた、4百円ちょいのリード線付電池をポチっとな。

数日後、着荷。念のため BIOS の設定を一通り記録してから、作業着手。
筐体の分解と電池交換の方法は、本家サービスサイトを参照。ベースカバーを外し、マザーボードと本体バッテリーとの接点を外すところまでは、6年前のメモリ増設と同じ手順。

CMOS 用電池は、マザーボードに両面テープで固定されていました。この両面テープは基盤にガッチリ貼り付いていたため、そのまま再利用。

純正品(黒)と汎用品(黄)を並べてみると、ドラえもんとドラミちゃんが並んでいるようで可愛いと思うかどうかは別として、ケーブルの長さがずいぶん違う。純正品のケーブル長は 3cm 弱、汎用品はその3倍強。端子形状と極性は、幸い同じでした。

試しにケーブルを1回とぐろ巻きにして交換パーツを嵌めてみたところ、隙間の大きいところにケーブル余剰分を格納できれば、悪さを引き起こす可能性は低い、ような、気がする。なんとなれば新旧ケーブルの付け替えまで考えていたのだけれど、大丈夫そうなら細かい作業をするまでもないや(だって面倒だもの)と、ちょいちょいとケーブル位置を調整してからベースカバーを嵌め直し、作業終了。

そして、本体を起動。改めて時刻設定を求めたられたほか、起動後にログイン用の指紋認証を再登録する必要がありました。そこらへん「CMOS 電池切れあるある」で除外すれば、いまのところ、非純正品での電池交換による弊害は、なさそうです。

Mac mini (2018):Mojave へのダウングレード

Mac mini (2024) 稼働開始から取り立てて問題なく1ヶ月が経過したので、保険で環境を残しておいた旧作業マシンである Mac mini (2018) の再セットアップを行うことにしました。この Mac mini (2018) は、エラー状況からして起動ディスクを初期化する必要がありそうだったので、ならばいっそ問題を起こした Monterey (12) 以降ではなく、32bit アプリが実行できる Mojave (10.14, このモデルで遡れる最古の OS?) を入れることに決定。このダウングレードが、意外に面倒な作業となりました。

  • 前段でオンラインでの OS インストールが失敗続きで散々時間を無駄にしたため、USB メモリ使用のインストーラーを準備
  • Mac mini (2018) はインテルMac で Apple T2 セキュリティチップを搭載しているため、USB 経由でインストーラを実行させるために起動セキュリティユーティリティの設定変更が必要
  • Mojave と Monterey (Catalina 以降)では起動ディスクのボリューム構成に差異があり、OS のインストール領域が異なるため、直接的なダウングレードは不可
  • ディスクユーティリティの違いから、Mojave からは Monterey の起動ディスクを Mojave 用に初期化できない(らしい)

実際の作業では試行錯誤がありましたけど、ここではより合理的なルートを備忘録レベルで記しておきます。個々の作業の詳細は本家サイトにてご確認ください。

1.OS インストール用 USB メモリの準備

App Store から Mojave フルインストーラをダウンロード。ターミナル経由で USB メモリ(32GB)上に起動可能なインストーラを作成。

2.起動セキュリティユーティリティの設定変更

Mac 起動、起動音が鳴ったら「command + R」を押して「MacOS 復旧」を召喚。「起動セキュリティユーティリティ」を開き、「安全な起動」を「中程度」、「許可する起動メディア」で「外部メディアまたはリムーバルディスクからの起動を許可」。これで再起動。

3.起動ディスクの初期化

Mac 起動、起動音が鳴ったら「shift + option + command + R」を押して、インストール済みもしくはより新しい世代の OS のオンライン・インストーラを召喚*。「ディスクユーティリティ」で「すべてのデバイスを表示」し、起動ディスクの最上位階層(APPLE SSD うんちゃら)を APFS / GUID パーテーションマップで初期化。念のため First Aid でチェックして、再起動。

※Monterey (12) が始まるかと思いきや、前段で Ventura (13) を入れ損なったせいか Sonoma (14) が呼び出されました(作業時点の最新版は Sequoia (15))。ちなみに、Mojave (10.14) のインストーラでは Macintosh HD – Data や Update 領域は見えたものの、OS 入りの Machintosh HD は不可知。

4.USB メモリからの OS インストール

Mac 起動、起動音が鳴ったら「option」を押して、USB メモリ上の Mojave インストーラを起動ディスクとして選択。

インストーラが立ち上がるので、インストール先として前段「3」で初期化したディスクを指定。

あとはいつも通り。やがて懐かしい砂漠の風景が見えてきます。

5.起動セキュリティユーティリティの設定を戻す

一通り設定&確認して問題なさそうであれば、再起動。「2」で変更した起動セキュリティユーティリティの設定を「高度なセキュリティ」かつ「外部メディアまたはリムーバルディスクからの起動を許可しない」に戻し、再インストール作業完了。

ちなみに、Mojave は既にサポート対象外かと。基本的に、一時的に古いソフトを使うための環境として残しておくまで。万が一、作業マシンにトラブルが生じた時に代役として使う場合は、またアップデートしていくですな。
…Monterey は同じトラブルに陥りそうで避けたいけど。

Mac mini (2024):台座の製作

偶然の産物スタンドとは決別して、結局モニタ台の上に置かれることになりそうな Mac mini (2024)。であればということで、本体ウラの電源ボタンまで指を滑り込ませるために必要な嵩上げ量を、3mm 厚のフェルト製コースターを用いて探る。結果、6mm あれば指先が入らなくもなく、9mm もあれば余裕な感じ。

9mm といえば、つい最近の小型スピーカー製作でも使用した MDF の厚みじゃない。そういや、手元にある、4年前に自作スピーカー初号機の足場用に裁断した MDF の端材も、同じ厚さでしたな。この際、作りますか。

Mac mini (2024) 本体の接地面が直径約 100mm の円形であるのに対し、手元にある 9mm 厚 MDF の余り板は短辺 96mm の長方形。そこで、まずはカッターで1辺 96mm の正方形に裁断し、さらに四隅を切り落として正八角形に加工。それから #100 紙ヤスリで整形し、中目のドレッサーで研磨。

塗装には、直近のスピーカー製作でも使いきれなかった、アサヒペンの木部用プライマー、和信のポアーステイン(チーク)と水性ウレタンニス(つや消しクリア)を使用。今回使用した MDF の板は、オーディオ機器の足場や小物製作時の下敷きとして使われてきたので、表面が荒れてるわ焦げてるわアレコレ付着してるわ、なのですが「それも味じゃわい」で済ませてしまいました。結果、木製品というよりは革製品みたいな風合いに。

そして今しがた。表面のウレタンニスがほぼ乾燥したので、サイズ確認までに mini に重ねてみました。電源ボタンは左奥下部にあるのですが、板の角を落とした範囲に収まり干渉はなさそう。ので、台座としてオッケーかな。

水性塗料による水分を含みやすい MDF への全面塗装ですから、念のため、いましばらく乾燥させてから配備するといたしましょう。

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