プレデター:バッドランド

「プレデター:バッドランド」エンタメ作品として良くできてました。

隣はフテネター

過去作を通じ「得体の知れない化け物」から「意思疎通が可能な戦闘魔人」にまで昇格してしまったプレデターさん(以下、Pさん)。もはや「怖い存在」ではなくなったキャラクターの新作映画を作るなら、Pさん視点で文化面から攻めていく方向性はありかなーと思っておりました。

高い科学技術力を有しているくせに技術者が存在する気配がまるでなかったり、男性キャラばかりで女性キャラがいるのかどうか分からなかったり、とか。とかく設定に突っ込みどころ、いや掘り下げどころの多いシリーズですからね。そうした私的な疑問点の一部が、本作でチラと触れられていたのが、少し嬉しかったりして。

さて。長年のシリーズものって、どうしても過去作の引用が多くなりがちなのだけれど、本作ではおおよそ「雰囲気」レベルでさらっと処理されてました。途中からシリーズに編入してきた「エイリアン」シリーズ(+α)ネタも同様。引用元に気づけばハッピーだし、知らなかったとしても、さして面白みが削がれるわけでもなさそうで、そこらへんの匙加減はうまかったです。

また、中盤までに出てきたアレやコレやが終盤にかけて集約していく流れが、実にキレイでした。「ローグ・ワン」あたりが好きな人には受け入れられるんじゃないかな。惜しむらくは、話が進むにつれ、1作目のシュワちゃん的な立ち位置だったPさんが、だんだんワイルドでスピードなツルテカ男の姿と重なって見えてくることかしら(笑)。

なお、どこぞで見かけた監督談話によれば、Pさんと半壊した合成人間の組み合わせは「スター・ウォーズ/帝国の逆襲」終盤のチューバッカと C-3PO から着想を得たらしいけれど、本編で二人のやりとりを聞いているうちに、私ゃ「マッドマックス2」のマックスとジャイロ・キャプテンを思い出しましたとさ。

最後に、どうでもいい話ですが。同じようなタイミングでブルース・スプリングスティーンの映画が劇場公開されたものだから、本作のタイトルを目にするたんびに、スプリングスティーンの「Badlands〜♪」というシャウトが頭の中に響き渡る症状に見舞われておりまして。早く治癒しないかな、これ。

グリル付きテーブルコンロの火が消える

1ヶ月ほど前から、パロマ製グリル付きテーブルコンロ(IC-N86KB-L)の天面バーナー2基とも、点火して操作ボタンから手を離すと自動消火されてしまう(しばらく押しっぱなしにしてやると点火を維持する)状態が続いておりまして。

電池が切れているわけでなし(おしらせサインも消灯状態)、最初はバーナー中央に鎮座する温度センサーの汚れを疑い、清掃してみたのです。そしたら、多少は改善しました。ただし半日ほどの間だけ。

そこでパロマのサービスサイトから取扱説明書をダウンロードして「よくあるご質問」を確認したところ、「乾電池が消耗してくると安心・安全機能が作動しなくなるので、操作ボタンを押したとき点火していても、安全のため手を離すと消火するようになります。」とのこと。

であるならばと、乾電池をバッテリーチェッカーにかけてみたら、やけに針が揺らぐ。

これはあれだ。電極が汚れて接触不良を起こしているに違いない。自動消火に至る原因も同じかもしれないと、乾電池の両極をピカールで軽く磨いてみたのです。したら、バッテリーチェッカーの針の揺らぎが収まり、GOOD と WEAK の境界あたりをピタッと指しました。

それだけ残っていれば十分じゃないかな…と、乾電池を眺めているうち「04-2024」と刻印された数字が目に入る。製造年月かな?と思ったら、推奨使用期限でした。あれま。1年半以上前に終わってんじゃん。

それでも、せっかく清掃したのだからと、電池を戻して接点磨き効果を確認してみたところ、片方のバーナーだけ改善が見られました。つくづく、揺らぐなぁ。

といった次第で、新品電池を購入。使用推奨期限は「08-2035」、ほぼ 10年先。さっそくコンロに取り付けてみたら、着火の火花の出も音も、段違い。元気すぎて、引くくらいでした。当然というべきか、自動消火されることもなく、安定して点火状態を維持しております。

今回の教訓といたしましては。電池交換を求める「おしらせサイン」が点灯していなくとも、電力不足で自動消火機能が働いてしまう絶妙な電池残量に陥っている場合があるようだよ、と。温度センサー周辺を清掃しても効果がない場合は、ひとまず電池交換を試してみると良いかもね、と。そして、やっぱ取扱説明書は大事だよね、といったあたりで。

TOSHIBA DBP-S600:トレイ開閉ベルト交換

プロジェクター投影用として3月に購入したブルーレイ・プレイヤー DBP-S600 のディスクトレイが、先日、急に出てこなくなりまして。開閉ボタンを押した時の動作音からして、光学ディスク機器でありがちな、開閉用ベルトの問題ぽいので、そそくさとネットで情報を集めて修理することにしました。

背面2箇所、側面2箇所のプラスネジを外し、外装をスライドさせて取り外す。

トレイの中窓、中央から左端にかけて見えているのが、件のベルトとプーリー2点

ネット上の情報によると、トレイ開閉用プーリーにかかっているベルトがヤれてくると、ドライブの上側中央のブリッジ部分(❶)とトレイをロックしている磁力に負けて滑り始め、プーリー間で力を伝達できなくなり、トレイが排出されなくなるらしい。そして、そのベルトを交換する際には、トレイを完全に取り外す必要があるよ、と。

実のところ、本体底面にあるスリットから手動開閉用のスライダーにアクセスできるらしいのだけれど、スリット越しにスライダーまで届く薄い(細い)工具を探すのが面倒くさかったので、電源を入れ、指先でブリッジを軽く持ち上げてトレイにかかる磁力を弱め、トレイ開閉ボタンをプッシュ。噂通り、シレっとトレイがオープンしたところで、ブチっとコンセントを引っこ抜いて状態維持。

それから、さらにトレイを指先で引き出し、最後に左右のロック2箇所(❷)を外側に開きながら、完全に抜き取りました。

左:交換パーツ 右:既存のベルト

プーリーにかけられていたベルトを外し、ざっと目視確認したところ、約 1.5mm 幅、外径 30mm ほど。手持ち品の中から適当そうなベルトを選び出し、無水エタノールをつけた綿棒でプーリー2点を清掃してから装着。

ついでに、トレイ背面の摺動部やピックアップ関連の摺動部にこびりついた、硬化しつつある古いグリースを、無水エタノールをつけた綿棒やキムワイプでそれなりに除去。ホワイトグリースをうっすら塗布したのち、キムワイプで軽く乾拭き。

そして、筐体を組み立て直して電源を入れ、トレイの動作確認。開閉、オッケー!
続いて、プレイヤーを元の設置場所へ戻し、映像ディスク込みで動作確認。開閉、再生、いずれも問題なし! これにて一件落着。

一体型コンポと違って、シンプル構造のプレイヤーは作業が楽でいいや。

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