TOSHIBA DBP-S600:トレイ開閉ベルト交換

プロジェクター投影用として3月に購入したブルーレイ・プレイヤー DBP-S600 のディスクトレイが、先日、急に出てこなくなりまして。開閉ボタンを押した時の動作音からして、光学ディスク機器でありがちな、開閉用ベルトの問題ぽいので、そそくさとネットで情報を集めて修理することにしました。

背面2箇所、側面2箇所のプラスネジを外し、外装をスライドさせて取り外す。

トレイの中窓、中央から左端にかけて見えているのが、件のベルトとプーリー2点

ネット上の情報によると、トレイ開閉用プーリーにかかっているベルトがヤれてくると、ドライブの上側中央のブリッジ部分(❶)とトレイをロックしている磁力に負けて滑り始め、プーリー間で力を伝達できなくなり、トレイが排出されなくなるらしい。そして、そのベルトを交換する際には、トレイを完全に取り外す必要があるよ、と。

実のところ、本体底面にあるスリットから手動開閉用のスライダーにアクセスできるらしいのだけれど、スリット越しにスライダーまで届く薄い(細い)工具を探すのが面倒くさかったので、電源を入れ、指先でブリッジを軽くつまみ上げてトレイにかかる磁力を弱め、トレイ開閉ボタンをプッシュ。噂通り、シレっとトレイがオープンしたところで、ブチっとコンセントを引っこ抜いて状態維持。

それから、さらにトレイを指先で引き出し、最後に左右のロック2箇所(❷)を外側に開きながら、完全に抜き取りました。

左:交換パーツ 右:既存のベルト

プーリーにかけられていたベルトを外し、ざっと目視確認したところ、約 1.5mm 幅、外径 30mm ほど。手持ち品の中から適当そうなベルトを選び出し、無水エタノールをつけた綿棒でプーリー2点を清掃してから装着。

ついでに、トレイ背面の摺動部やピックアップ関連の摺動部にこびりついた、硬化しつつある古いグリースを、無水エタノールをつけた綿棒やキムワイプでそれなりに除去。ホワイトグリースをうっすら塗布したのち、キムワイプで軽く乾拭き。

そして、筐体を組み立て直して電源を入れ、トレイの動作確認。開閉、オッケー!
続いて、プレイヤーを元の設置場所へ戻し、映像ディスク込みで動作確認。開閉、再生、いずれも問題なし! これにて一件落着。

一体型コンポと違って、シンプル構造のプレイヤーは作業が楽でいいや。

DENON RCD-M41:CDトレイのベルト交換

昨年12月に入ったあたり、気温が下がってきた頃から、DENON RCD-M41 の CD トレイが閉まり切らずに自動排出される機会が増えてまいりまして。購入から2年半、か。その前に使っていた ONKYO CR-N775 も同じような頃合いに壊れてましたから、ソンナモノカと割と冷静に受け止めておりました。まだ人力で最後にひと押ししてやれば使えてましたしね。とはいえ、放置していても状況が改善されるわけでなし(寝ている間に親切な小人が直してくれれば良いのに)。遅まきながらネット上の情報でイメトレを済ませ、整備に着手しました。

まずは、カバーを外すために側面2点と背面4点のネジを抜き取る。背面右下のネジだけ、外歯のワッシャーがついてました。

全てのネジを外したところでカバーを後方へ引き抜く。前方上部のツメ2箇所が少し硬目で、力の入れ具合にチと悩みました。

カバーを外し、ドライブユニットを固定するネジ4本を外す。

トレイの前部と、3本の配線に注意しながらドライブユニットを持ち上げる。本来なら、全ての配線を引き抜くべきなんでしょうが、写真中央やや右の奥に見えるリボンケーブルの接続が一癖ありそうに見えたので、面倒くさがりの私は手前2本の本体側カプラを外すだけにしときました。

1本だけ残したリボンケーブルを引っこ抜かぬように注意しながら、ドライブユニットを持ち上げる。前方裏面にある白いギアを回しトレイを繰り出していくと、トレイを駆動しているプーリーとゴムベルトが姿を見せる。

左:交換品 右:取り外した純正品

ゴムベルトを外して計測してみると、外径が約 30mm、太さが約 1.5mm。ドンピシャなベルトが手元になかったので、ネット上の情報をアテにして、内径 25〜27mm(折長 40mm)、太さ 1mm くらいのベルトと交換。

微妙な感じのホワイトグリス

ついでなので、トレイ裏のギアに付着していた古いホワイトグリスを無水アルコールで除去し、Oリング用シリコングリスをうっすら塗布(だってホワイトグリスがなかったんだもの)。

ピックアップユニットが通るシャフトも同じように清掃。

してからに、配線を繋ぎ直し、ドライブユニットを再固定して動作確認。
開閉、オッケー!

全てを元に戻し、CD を入れて動作確認。
再生、オッケー!

何度か出し入れしてみましたが、今のところ成功率 100% です。やけに気温が高い今日の陽気のおかげでなければ、これにて一件落着。構造がシンプルで、助かりました。

電卓(SHARP EL-W222)の電池交換

20年近く使い続けていると電卓も知性を持つようで、手帳型ホルダーを開くたびに人類には理解できぬメッセージを表示しはじめました。

クリアボタンを押せばリセットされてフツーに機能するとはいえ、光発電が稼働しない低照度下では液晶表示が薄れて使い物にならなかったりもしていたので、試しに内蔵電池を交換してみることに。

本体裏の刻印に従い、交換用ボタン電池として CR2016 を用意。

本体裏側の6本のプラスネジを精密ドライバーで外し、背面カバーを取り外す。してからに、基盤上にハンダ付けされた電池ホルダー左端の隙間からマイナス精密ドライバー等の薄手の工具を突っ込み、内蔵電池を右に押し出す。続いて逆の手順で新品電池を装着し、動作確認。最後に背面カバーを固定して、作業終了。

いまところ、正常に稼働中。電算機による反乱の兆候はみられません。
めでたしめでたし。

Copyright ©2025 新たまねぎ小屋 All Rights Reserved.