ケアンズ(豪):乗馬 スプリングマウント・ステーション

オーストラリアの魅力のひとつとして、だだっ広い自然の下でのアクティビティが挙げられますが、特にケアンズは観光都市として発達しているので、それらのバリエーションが豊富でアクセスが良いのが○。私自身は過去3回、のべ約3週間の滞在で、ヨット・クルーズ&ダイビング、トレッキング&カヌー、ラフティング、そしてホース・ライディングに参加しました。ホース・ライディングは日本ではなかなか体験できないし、できても柵の中がほとんどでしょうから、特にオススメです。

PENTAX Super A / smc A 28mm F2.8

95年はBanyan Rangeの日帰りコース(確かA$37)を2回、05年にはSpringmount Station Horseridingの1泊2日のファームスティ(A$160くらいだったかな)を2回、それぞれ参加しました。Banyanはバックパッカーに嬉しい絶対的な低料金が魅力だったのですが、05年には探し出せず終い。そこで代わりに選んだのがSpringmountのツァーでした。ただし、今回改めて調べてみたら、残念ながらココも最近オーナーの都合でサービスを停止したようです。とはいえ、だいたいこの手のサービス内容は似通っていると思うので、以下のレポートは参考にはなると思います。これまたただし、ですが、基本的に私は国内手配できるクリーンなパッケージ・ツァーよりも、現地手配のラフな体験モノを好む人間ですので、その偏りだけご注意を。

PENTAX Super A / smc A 28mm F2.8

私の場合、アクティビティ選択には宿のフロントに置かれているリーフレットやカードを参考にしています。特にバックパッカー宿では、安くて手頃なサービスから(ホテルに置いてあるような)高めのサービスまで資料が置いてあるので選択の幅が広いです(むろんバックパッカー同士の情報交換も極めて有効)。ホテル宿泊の場合でも、観光案内やバスターミナル(ケアンズではPIER近くにあり)で幅広い資料が入手可能。むろん、いまどきネットで調べるのも手ですけれど、大手サービスに埋もれて安いサービスは探しづらいでしょうね。

アクティビティを選んだら、前日の夕方くらいまでに自分で電話して予約するか(慣れるまではハードル高いですけど、相手も英語圏以外の観光客には慣れているので落ち着けば大丈夫)、あるいは宿のフロントや街の観光案内のスタッフに代行してもらいます(ケアンズなら日本語が通じる店が多そう)。当日は各自の宿泊施設までクルマで巡回送迎してくれるのが一般的ですが、マイナーな宿だと別途集合場所を指定されることもありますし、船を使うアクティビティなどでは現地集合の場合もあります。出発時間とともにピックアップ場所についても確認をお忘れなく。

PENTAX Super A / smc A 28mm F2.8

Springmount Stationは、ケアンズの西南西、マリーバのさらに先。朝8時くらいに出て、9時半くらいに到着。軽食をつまみながらスタッフを交えてしばし歓談。若いスタッフのほとんどはワーキングホリデーの連中で、(Banyanでもそうでしたが)平均して1名くらいは日本人スタッフがいます。雑談後、そのときの体調や気分で選ばれた馬の中からスタッフが客の経験値や体形を考慮して組合わせを決め、そして自分の馬とご対面。鞍をつけたらすぐ様その背中へ。馬って何気に背が高いですから、またがると視点が身長よりもてんで高くて新鮮。ライディング・ポジションはオフロードバイク経験者には馴染み深いものです(つまり多くの人には馴染みがない、と)。

Exilim EX-M20

簡単なレクチャーを受けたら、さっそくスタート。1回のツァーはだいたい90分。草原あり、荒れ地あり、森あり、起伏あり、渡河あり、湖あり、と、コースによって路面も景観も様々です。常歩(なみあし)でポコポコとただ歩くだけではなく、尻が痛くなるトロット(速足、トットットッ)のほか、暴れん坊将軍気分のキャンター(駈歩、パカランパカラン)まではたいてい体験できます。どこか余所のサービスでは、ギャロップ(襲歩、競馬でおなじみ)を体験できるらしいと日本人スタッフが話していましたが、まぁ、私ゃキャンターで十分に爽快。

さて、文化の違いで西洋人参加者の多くが過去に乗馬経験があるのに対し、当然のことながら東洋人旅行客には初心者が多い(だいたい2度も3度もやろうという人が少ない)。従って、東洋人が多いツァーはキャンターが割愛されるなどして全般に動きが大人しくなり、余り面白くありません(西洋人は露骨につまらなそーな顔をする)。そもそも観光客は馬に馴れてなくても、馬は観光客を乗せることに慣れているうえにルートや歩法の変更ポイントを知っているので、初めてでもオドオドしないで馬の動きに身を任せちゃうべきでしょう(動物に馬鹿にされると増々言う事を聞かなくなる)。やがて制御できるようになってくると、すんごく面白くなってきますよ!

Exilim EX-M20

午前のツァーから帰ると、昼ご飯を食べてひと休み。その間に、ブーメラン投げをしたり、近くの川でひと泳ぎしたり(あんまりキレイな川ではなかったけど!)するも善し。95年のBanyanは、やさぐれたオヤジたちが空いた土地を利用して観光客相手に小遣い稼ぎを企んでいるような所でしたけれど(そういった雰囲気は嫌いじゃないので2回行った)、Springmountは農場経営の一環で観光サービスをしているような、そんな余裕が感じられる所でした。メインのホストはお歳を召した奥さん。旦那の方はクルマの送迎と買い物くらいしかしてなさそーな雰囲気(笑)。農場だけに色んな動物がいて楽しい場所でした。写真のカンガルーは餌付けしてたら居着いちゃったらしい。

Exilim EX-M20

午後のツァーから戻ったら、日帰りツァーの参加者はクルマが出るまで一休み。写真は「ヤギの赤ちゃんに授乳してみない?」というオバチャンの声に反応した人たちの図。口車に乗せられた無償奉仕とも言う。ワーキングホリデーで来ている人は、こうしたツァーに参加して、気が乗ればその場で労働条件などを雇用者と話しはじめたりします。

PENTAX Super A / smc A 28mm F2.8

宿泊客向けの寝床はバックパッカー宿のノリ。Banyanはただのテントでしたから、その面では雲泥の差。そこらへんがサービスの提供価格に大いに反映されているのでしょう。ちなみに、Springmountの料金も、相対的には安い方です。昼ご飯はステーキか魚のグリルという割としっかりとしたものでしたが、晩ご飯は2回ともパスタ。朝ご飯はもっとあっさりしてトーストとコーンフレーク。最初は「え、これだけ?」と感じましたが、まぁ、1日を通せばバランスは良いのかな。素晴らしいのは草の香りと夜空の星(でもやっぱり地平線まで開けたウブド(エアーズロック)の星空が一番凄い)。早朝の農場の散歩も気持ちよかったです。そしてまた、新たな日帰り客と共に、お馬さんパカパカ。

ここなぁ。良かったのになぁ。閉鎖とは残念。

|豪州2005:出発前夜出発到着初日
宿:サンシャインタワー宿:インターナショナル・ホステル
乗馬:スプリングマウント・ステーション

あと5日(ばいばいバイク)

沖縄の部屋の光回線、予備調査は終わったのに工事日が決まらない・・・。なんでも、まだ業者からNTTに連絡が届いていないそうな。せっかく急いでもらったのに。はぁ。ともかくも、電話番号だけ先に確定!

今日は新宿税務署での個人事業主の異動手続きと、区役所での転出届けを処理。いまどき、転出元で届けを出せば、転入先では手続き不要だろうと考えていたのですが、どちらもそうではなかった。うーん、住基ネットで自治体間の情報共有を果たしたのと違うんかいな。国民年金と国保の手続きは面倒だから、沖縄で一括処理することにしました(なので、それまではうかつにケガできない!)。

EXILIM EX-M20

本日のメインイベントは、バイク(初期型DR-Z400S)の売却。一度コケた傷が減点ポイントだったのですが、買ってから仕事に明け暮れていたため走行距離も少ないし(4年半で6,000km強って・・・)、長年利用して何台か新車購入していた店で見積もってもらったので、まぁ、私の感覚的な売却レンジの底辺まで勉強してもらいました。

バイク、本当は沖縄に持って行きたかったのですけどね。引越先で置き場所に少々難があったのと、東京〜沖縄カーフェリーが今ドック入りしてて持ち出すタイミングを逸してしまったところで、もういいや!って気になってしまったのですわ。先月、現地で中古車(ダイハツ・ネイキッド)を買って、足も確保してありましたし。

とはいえ学生時代から(いや、正確には浪人時代から)ずーっとバイクに乗り続けていましたから、一抹の寂しさがありますね。どーせそのうちまたバイクに乗りたい衝動に駆られると思うんですけれども、沖縄じゃ簡単に錆びるし気楽に長距離(県外)ツーリングに行けないし、買うとしても軽の任意保険でカバーできる125ccの中古スクーターあたりかな。涼しい半キャップでパタパターっと流す方が、現地の風土にも馴染みますしね。

デジカメお店プリント

先日レポートしたキャンプには、学生時代から愛用している一眼レフ(PENTAX Super-A)のほかに、メモ代わりの薄型デジカメ(CASIO Exilim EX-M20)を携行しました。

後日、同行した知人に焼き増しした写真と画像データを焼いたCD-Rを渡したところ、フィルム派のその知人は物好きにも画像データを写真屋でL版プリントしてもらったそうな。それが予想以上にキレイだったようで、目からウロコのようにたのまっておりました。

私自身はデジタル系の仕事をしているので、たまに遊びで自分のプリンター(EPSON PM-4000PX)で印刷することもありますが、基本的にデジカメ画像はPCでのスライドショー観賞がメイン。特にEX-M20はメモ代わりのサブカメラ(兼MP3プレイヤー)として使っているので、撮影枚数をかせぐために解像度を1280×960に下げた設定にしています。そんなんでキレイなの??と頭に疑問符を浮かべながらも、私も試してみたくなってしまいました。

なんとなく記憶をもとにEX-M20のメニューを開いてDPOFでプリント枚数を設定。そして近所に出来た「写真屋さん55」にレッツらゴー。写真のことなんて全然分からないもんね!という顔をした高校生と思しきバイト嬢にデジカメプリントを依頼。店には即席の焼き増し機もあるのだけれど、せっかくなので印画紙に焼いてもらうことにする。するとPCカードを持ち出してきて、私のSDカードを差し込み、即席機の横のマシンに挿入。枚数は既に指定してあるので、あとは読み込むだけ。

その間に連絡先を記入してると、「読み込みに時間がかかりますけど、メディアをお預かりしましょうか?」と訊かれる。「けっこうかかりそう?」「CDにバックアップとってますからねー」・・・それって追加料金なんだろうか。なんだかイヤーな予感。ま、今回は試しだし、今後があるとは思えないから1回くらい大目に見てやろう、などと思いながら店を後にする。

出来上がりは約1時間半後。プリントとメディアとデータCD(・・・)を受け取る。家に帰って明細を見ていると、L版プリントが1枚37円で、基本料金が500円。してみるとデータCDって強制的なものなのかも。例の知人にはISO9660フォーマットで焼いたRを渡していたわけで、ひょっとすると特定のフォーマットで焼いたCDで持っていけば、この基本料金は必要ないのかもしれません。でも基本料金というからには、取られるのかな。

そんなことを考えながら、写真をチェック。するとどうしたことでしょう。知人の意見は正しかった。200万画素のパンフォーカスカメラで、しかも100万画素程度の解像度のデータなのに、なんだかキレイではありませんか。確かに細かい所でデジカメっぽいノイズは見受けられるし、多少ホワイトバランスがおかしいものもあるのだけれど、印画紙に焼き付けられた写真は、「写真」として成立しているのです。うわー、目からウロコ。

(コンパクト)デジカメの画像なんて、メールに添付して渡せば良いやと思ってましたけれど、L版くらいなら焼き増しして渡すなんて古式ゆかしい風習もありだなぁ、と考え直させられました。ちゃんと計算した訳ではないですけれど、感覚的に、プリンタで高いインク使って高い写真専用紙で出力するよりも安上がりのような気もしますし。いや、それ以前に、某社CMではないけれど、プリントする手間ひまというものはウザイものですしねぇ。そこらへん、店に任せてしまう、か。いやはや、恐れ入りました。

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