carrozzeria DEH-P640とMP3ファイル

8月に中古で買ったネイキッドについてきたカセットレシーバー「carrozzeria KEH-P3786」から載せ変えたのが、CDレシーバー「carrozzeria DEH-P640」。

商品選定の条件は以下の通り。
1) せいぜい2万円程度
2) 日本語表示ディスプレイ
3) USBまたはSDカード経由のオーディオ再生
4) iPod/Bluetooth対応(将来的な用途)

こういった条件で各社の製品を絞り込んでみると、選択の余地がほとんどありません。すんなりDEH-P640 に決定。

Pionnerはその昔MacOS搭載パソコンを作っていたメーカーだし(内蔵スピーカーに惹かれてマジメに購入を検討していた私)、carrozzeriaでも割と早い段階からiPodに対応していたようなので、Mac版iTunesで作成されたMP3のCD-RやUSBメモリ越しのファイル単体再生時に、ID3タグのバージョン/文字コード違いや日本語ファイル名などに起因する、再生エラーや日本語表示の文字化けが生じる可能性が他社より低いかな、という期待もありましたけどね。そこらへん、Mac=Windows間のMP3ファイルの共有や、以前使っていたMP3対応デジカメCASIO Exilim M20、それに東京から沖縄までの船旅の友として昨秋購入したSONY CD Walkmanなどでウザイ思いをさせられていたので、気になっていたのです。

モノが決まった段階で、さっそく価格.comで店を調べてオンライン注文。
送料込みで21,465円でした(購入当時は東京住まい)。

カーステではメタル調のカクいデザインが好みである私ですが、これくらいシンプルならば丸くてもプラスチッキーでも許してあげようといったところ。ネイキッドのインパネも直線的な中に丸い形状が配されているので、見た目のバランスも悪くありません。

シンプルさとの引き換えで使いにくいのは左に集約されたツマミとボタン類。ディスプレイを見ながら操作することが前提になっているので、運転中の操作が難しい。特にボタン群は、機能表示の文字が小さい上に遠くて判読しづらく、さらに略号の意味が分かりづらく、おまけに使用頻度も低いので、いざ使おうとするときに一拍考える時間を生じてしまう。もっとも、運転中に多いのはツマミ単体の操作だけで完結する「音量調整」と「フォルダ/曲送り」なので、それだけであれば使いやすいのですけれども。

ただ、それでも気に食わないのが、ツマミの上下クリックで行うフォルダ(アルバム)送りの向き。通常多い操作は「次のアルバムに移る」だと思うのですが、この操作が「上にクリック」することになる。感覚的に「前」は「上」で「次」が「下」だと思いますし、運転中は下に押す方が容易ですし、そうすればフォルダをリスト表示した時の配列順とも一致する。なのに何故「上」に押させるのか理解しがたい。慣れればそれまでとはいえ、すごく気持ち悪いです。せめて設定画面で逆転できるようにして欲しいですね。なお、USBメモリ内のフォルダ/ファイルをリスト表示すると、不可視フォルダまで表示されるのが少々目障り(特にMacはゴミが多いから・・・)。

MP3ファイルはBuffaloの8GB USBメモリー(RUF2-PS8G)に入れてます。超小型なので収まりが非常に良くって、赤/白/黒と3つ買って使い分けています。赤だとヒューズが入っているように見えるのがチャームポイント(笑)。ネイキッドのセンターコンソールのイルミは緑、DEH-P640のイルミが青と全般に寒色系なので、赤モデルでは赤いプラスチック越しのアクセスランプが警告灯みたいに目立ってしまうのは、チャームポイントというには厳しいかなぁ。

気になっていたMP3のID3タグの文字化けは「ほとんど」ありません。カタカナの濁点/半濁点で稀に生じていますが、前述の通り、複数の再生環境用にタグを何度か編集し直したことがあったので、そこらへんが原因になっているのかもしれません。いずれ改めてiTunes上でタグのバージョンを揃えようかなとも思いますが、また3つのメモリに保存しなおすのが面倒くさいなぁ・・・。ちなみに説明書によると、ID3は2.4までの各バージョンに対応しているそうです。

再生機能の面では、USB内に収められたフォルダ単位(アルバム単位)のランダム再生ができないのが×(iPod接続のみ可)。それならば、アルバム間の再生音量の平均化機能をつけて欲しい(たぶんこれもiPod側の機能としてiPod接続なら可能なんだろうなぁ)。USB接続で曲単位でランダムをかけてると、音量がバラバラなのですぐにツマミに手が伸びる。それが面倒なのでランダムは切っています。

音自体は結構良いかな。世代が違うとはいえ、もともとついていたcarrozzeriaブランドのスピーカーとの相性が良いのかもしれません。もっとも、軽自動車でフロントドアスピーカーのみの2ch再生、おまけにエアコン嫌いで窓全開で走る人ですから、音が良いと言っても厳密な話ではありませんが。ネイキッドは全般に遮音性が低い(吸音材が少ない)からでしょう、低音がドアに反響して妙に響きます。いずれイコライザーで調整してみようかと思いつつも面倒くさがっているところ。Pionnerの圧縮音声信号の欠落部補完機能である「アドバンスド・サウンドリトリバー」はオン/オフで露骨に音質が変わりますが、それが「補完されたから良くなった」かはチと判断しかねる感じです。まぁ、せっかくついているので「オン」にしていますけどね。

総じて、操作性や機能の面で気に食わない所も多いのですが、カーステの本分である「音楽を聴く」という面については、値段に比して良い商品だと思いますよ。

そうそう、なんでいまどきiPodを使わないかというと。東京と違って沖縄ではクルマ利用が日常なので、いちいち脱着するのは面倒だし、かといって置きっ放しにして車上ドロを招きたくないし、そもそも常設したときにiPodが沖縄の熱に耐えられるかちょと怪しい(特に液晶)。それに空間に余裕のない軽自動車で余計な出っ張りを増やしたくない、といった辺りがその理由です。でも、新しいTouchは欲しいなぁ。カメラがついてない、それだけのことで衝動買いしてないのだと思います(笑)。

超小型USBメモリー:BUFFALO RUF2-PS8G

ネイキッドに換装したカーステレオ「DEH-P640」でのMP3再生用に購入したUSBメモリー。

写真の通り、USBタイプとしては超小型。ちょうど大人の男性の親指の爪くらいの大きさです。キャップを外してデバイスに差し込むと、頭が5mm程度出っ張るだけ。さすがにここまで小さいと却ってハンドリングが悪い(抜き差ししづらい・キャップをなくしそう・カバンの中で本体が行方不明になりそう)ので、基本的にデバイスに差しっぱなしにしておいて、必要なときに抜いてデータを他のデバイスに移動させるような使い方を目指しているんでしょうねぇ。

書き込み速度は遅くもなく速くもなく、いたってフツー。パソコンで差しっぱなしにするからといってキャッシュディスクとして使うには速度面で無理がありそう。純粋に外部記憶メディアとして、常にパソコンとセットで持ち歩きたい方向け、なのでしょう。一方、カーステ用として考えるとこの大きさは邪魔にならなくてすごく良いです。一般的なスティックタイプだと、ふとした拍子に手をぶつけてしまうことは想像に難くないですもの。

この商品には8GBと16GBの2モデルがあるようです。手持ちのMP3ファイルが30GB弱である私は、どうせ1つに収まらないのであれば容量が少ない方が曲探しが楽であろうということで、8GBモデルを選択。カラーバリエーションが3色あったので、全色を買って「洋楽」「邦楽」「ベスト盤+α」のように振り分けてみました。とはいえ8GBって結構な曲数が入りますから、当初の思惑を無視して今のところ「ベスト盤+α」だけが連続再生されています(笑)。ちなみに購入価格はAmazonで8GBが2,700円。16GBは容量比例でその2倍くらいだったかと。

なお、箱の記述によれば、Macでは「10.4 Tiger」以降に対応。だがしかし、Tigerで動かしているPowerBook G4 12″ 1Ghzではメモリを認識してくれませんでした。最初は難あり品を買ってしまったか!と凹んだのですが、試しに2つ目を差してみても同様の結果。疑問に思ってLeopard搭載のPowerBook Pro 15″(Core2Duo)に差してみたら、問題なく認識。Macの場合、ハードの世代違いでナニカありそうですね・・・。

ちょと話は変わりますが。

写真内のモノの尺度として、昔から「硬貨」とか「タバコの箱」を比較対象にする場合が多かったのですが、喫煙者が減少しているこの時代、「タバコの箱」の代替物って何になるんだろう。似たような大きさで常に持ち歩く定型モノというと名刺とかカードだけど、個人情報つきだもんなぁ。となるとバラツキはあるけど携帯あたり? 標本写真の横にディズニー携帯とかハローキティ携帯とか写ってたら、それはそれで少し微笑ましいかな(信頼性は下げそうだけど!)。

DAIHATSU NAKED:カーステレオの交換

初期型ネイキッドについてきたカーステは、カロッツェリアのカセットレシーバー「KEH-P3786」でした。デザイン的には好きな部類だし、今どき珍しいMade in Japanだし、といったプラス要素があるにせよ、今更カセットテープなんて使いませんがな。

ちなみに私が日常的にクルマを運転していたのはカーナビが当たり前になる以前の時代だったので、私自身はカーステが当たり前の人間のまま現在に至ります。確かにレンタカーで見知らぬ土地を走り回ったときにカーナビは重宝したものの、沖縄本島に乗り場所が限定されるなら、古式ゆかしい紙のロードマップで私ゃ十分。それよりも、ちゃんといい音を聴きながらドライブしたい。そのほとんどの音源はMP3であり、ファイルをMacのiTunesで管理している私が選んだのは、カロッツェリアのCDレシーバー「DEH-P640」。思い立ったが吉日の私は、沖縄に引っ越す前に買っていました。

ネイキッドのカーステ交換は極めて簡単。必要な工具はプラスドライバー1本。まず、センターコンソールの上から3つ目までの左右のネジ(写真の黄色の円)を外し、4つ目のネジ(同じく橙色の円)を緩めてやるとコンソール上部の枠がシガーライター部ごと外れます。以降の手順は現物を目にした通り。カーステ部のステー固定ネジをドライバーで外したらステーごとゴソッと抜き出し、各ケーブルを抜き、カーステとステーを固定しているネジを外す。あとはカーステ本体を交換するだけ。

と、思いきや。何気にコノ「KEH-P3786」は、カロッツェリア・ブランドだけどダイハツ純正仕様だったことが判明。従って、同じブランドだけどサードメーカー品である「DEH-P640」には、ダイハツ車用の変換ケーブルが必要になるのでした。

仕方がないので、近くのオートバックスまでクルマで出かけ、最後の1本となっていたトヨタ・ダイハツ車用の変換ケーブルを購入。すぐ近くの公営駐車場まで移動してそのまま作業を続けました。たまたま、この駐車場、妙に人通りが多い。クルマに閉じこもってゴソゴソしている姿は、通行人にはただのカーステ泥棒にしか見えないようで、アカラサマに不審気な視線が痛い・・・。ちがうんだ、それは誤解なんだ!と心の内で必要のない弁解をしながらその手を速め、変換ケーブルを足した分カサが増えたケーブルの束を奥の方に詰め込み、カーステを再固定。センターコンソールの枠を嵌め直して、作業完了。

と、まぁ、こんな流れでした。交換中の写真がなくて申し訳ないですが、全てネジ止めでありツメによる嵌合部がないため、「見たままにネジを外し」て「元の状態に戻す」だけの、写真で補足するまでもない作業です。カーステ本体をステーに固定する際にネジをシートの下に落として取り出すのに苦労しましたが、必要となるのはそういった作業上当たり前の注意だけ、でしょう。

「DEH-P640」については、後日レポートします。

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