Raychell MFWS-206R 折りたたみ自転車

基本、亜熱帯の沖縄で積極的に歩き回ったり自転車に乗ったりする大人はナイチャーである確率が高い。これは、浜辺で甲羅干しする人間の構成と同じ傾向である。沖縄で暮らしている人間にしてみれば、日差しの強いときは木陰で涼み、クーラーの利いたクルマで移動するのが、大人として良識ある行動といえよう。

でも、俺、ナイチャーだし、クーラー使わないし、ほんのちょっとした距離の移動にクルマ出す習慣ないし。ということで、自転車を買うことにしました。でもね、実際のところ、大学1年のときにも自転車に乗っていたのですが、1回だけ西原町から恩納村までツーリングに出かけ、その余りの暑さに懲り、とっとと同級生に売っぱらってバイクに乗り換えた過去があるのですよ。

といった経験を踏まえ。買うにしても折り畳み式の邪魔にならないタイプで、利用頻度が落ちても損失の少ない価格帯の商品とすることにしました。ひとまずAmazonで候補をチェック。そしてホームセンターへ。たまたまその店にあったのが、ドッペルギャンガーの200番台のモデルと、大友商事のレイチェルという2台の20インチ折り畳み自転車でした。

ギヤを見る限りドッペルギャンガーの方がスピードが出そうだったのですが、またがってみると身長178cmの私にはレイチェルの方がしっくりくる。しかも7千円くらい安い。しかもフェンダーつきで余計な追加費用がかからない。ということで、こちらをご購入。14,800円也。

車体色はシルバー&ブラック。値段を考えるとナカナカ質感が良いです。折り畳み操作も至ってシンプルで好印象。ただ、身長に合わせてサドルを上げるとハンドルと干渉して上手く畳めなくなるので、そのひと手間が気楽さを損ないますね。畳むと写真の通り、部屋の入口に置いても(独り暮らしなら)それほど邪魔にならないサイズ。ネイキッドの荷台にも後部座席を倒さずに積めました(ただし車内のスペアタイアと干渉するので、ひと工夫しないと柔らかいタイヤカバーに穴が空きそう)。

実際に走らせてみると、ハンドルとサドルの間隔が狭くって私の身長だとほとんど立ち漕ぎポジション。加えて小径タイヤでブレーキの効きが良いから簡単にジャックナイフしそうになります。シートは柔らかめでソコソコ良い感じですが、リアサスは余り効果を感じず、かつ締めても緩めても乗り味にほとんど変化なし。ギア比は低すぎて、のれんに腕押し、豆腐にかすがい。平地だとトップギアのまま発進できてしまうので、シマノのリア5段ギアは豚に真珠、猫に小判。スピードは、まったくもって、出ません。

どのみちこの乗車姿勢だと背筋を使わないで足だけで漕ぐことになるし、ペダルのストロークも短いので、ムキになってスピードを出そうとしたら、それはもう血を吐きながら続ける悲しいマラソンですよ。気楽に構えてノホホンと乗っていればよろしいかと。そんなキャラした自転車です。

そうそう、付属のLEDライトはどうしようもなくショボイので捨ててしまいました。たまたま東京の知人からの餞別でGENTOSの「閃」という防水LEDライトをもらっていたので、こちらを使う予定です。

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