60cm水槽:夏到来

昨年の秋口に導入したカワラフサトサカ。春先にタマイタダキイソギンチャクの片割れが水槽内を泳ぎ回った結果、二つのタマイタに挟み込まれて互いに触手を触れ合う仲になってしまいました。

それはいかにも不健康そうなので、トサカをストレーナー近くの空きスペースに置いたものの、そこでは水流が弱いせいか、なんとなくグンニャリとした姿をさらしていたのです。

そして梅雨入りからしばらく、水温30℃近くを維持するようになってから、さらにグンニャリ度が増してまいりました。そこで再び元の場所に戻したのですが・・・。

数日後、ふと水槽を眺めてみたら、トサカが居ない! タマイタみたいに動き回るハズはないだろうとよくよく眺めてみたら、居ました。溶けて縮んでいるトサカがちゃんと・・・。スキマーのボトルも、いつになく茶色い廃液が多く取れてたし・・・。

そしてまた数日後。本体から切り離された先端の一部を残して、姿を完全に消しました。よっぽど熱に弱かったのねん。それと時を同じくして、ミスジリュウキュウスズメダイにいじめられていたデバスズメも姿を消し、ほどなくタマイタの近くで骨片が発見されました。

ぼちぼち部屋のクーラーを使いはじめたので、これからはもう少し平均水温が下がるとは思うのだけれど、それはさておいても、ウチの事務所の水槽は、個体を選ぶ厳しい環境なんだろうなぁ。唯一夏を迎えたことのないイシガキカエルウオの調子は悪くなさそうなので、残った連中は無難に暮らしていってくれるんじゃないかと、期待しているところでありんす。

オフィス海の立て直し

60cm水槽の魚がミスジリュウキュウスズメダイ2匹だけという、もの凄く寂しい状態に陥ってしまったので、水槽の環境立て直しと新魚の導入を図りました。以前の水槽の模様はこちらから

水槽には、上面フィルターとは別に底面フィルターを追加。水槽内の海水を半分くらいバケツに抜き、生物を移動。そして水槽から残った海水をおおかた排水。底面フィルター設置範囲(底面の約40%)の底砂を、残す底砂の嫌気層を崩さないように慎重にバケツに移植。淀んだ水を吸い出して、底面フィルターを敷き、その上にバクテリア定着用のリング状ブロックとウールフィルターを敷き、海水で洗った底砂を敷き詰め、既存の海水と新しく汲んで来た海水をブレンドして注入。底砂の移動に伴い撹拌されたであろうヨカラヌモノを抑えるために、テトラ「ナイトレイトマイナス」を加えて上面&下面フィルターのモーターをオン! 水の濁りが消えてしばらくしてから、外に避けていた魚達を戻しました。

新顔その1:エイブリーエンゼル
ヤッコの仲間。オレンジ色のゴーグルが可愛い♪ 将来、水槽の主になってくれれば、と期待。自分からは仕掛けないけど、やられたらやりかえす(でもしつこいと逃げる)、という割と混泳向きの性質(ホントか?)。導入から4日目に人工飼料の味を覚えてくれて、ひとまず安心。体長4センチ弱。

新顔その2:デバスズメ
一般的にスズメダイの中では大人しいヤツだそうで、コイツもそんな感じです。ミスジがエイブリーをいじめるので、高いエイブリー(2400円)の安い当て馬(200円)として急遽導入。最初からエサの食いつき方が池のコイのよう。ウチの水槽の中では、一番サカナらしいサカナかもしれません。体長5センチ弱。

新顔その3:ヤエヤマギンポ
ベントス系が欲しくって、ついでに底面掃除(主に藻類系)もしてくれるというので選択。イグアナっぽくてちょとカッコイイ。1週間経っても人工飼料には見向きもせず、ガラス面やライブロック(もどき)をしきりにハグハグしております。他の魚には関心がなく、やや人目を気にする感じ。体長約8センチ。

ミスジリュウキュウスズメダイ(大)
1年経ってもソンナに大きくなっていないのですが、なんとなく成魚になっていそうな気配。一番性格がキツイ。エイブリーと混泳させたら「クルルルルルゥ〜」と唸りながら攻撃的に追いかけ回すので、隔離。ひとまずギンポの餌付けが済むまではこのままにしておこうかと。体長3センチ強。

ミスジリュウキュウスズメダイ(小)
コイツも最初はエイブリーやデバを威嚇していたものの、いまや反撃に合う始末。同種間の争いが大きいという割には大ミスジとソコソコ仲が良い。体長2センチ強。

一緒に写っているウミキノコは、夏場になってから元気ないです・・・。

新顔その4:スカンクシュリンプ(二代目)
白点虫と床面掃除を担当。今度は長生きしてくれよー。
白点虫対策としては、その他に大きめのマクガイ2匹を導入しています。

マガキガイ
床面掃除を担当。いままで3回、延べ4匹のマガキを導入していたのですが、水槽立ち上げの早い段階から不思議とコイツだけが生き延びています。ナニカが違うんでしょうねぇ。以前は貝殻が藻場のようになっていたのが、ギンポにハグハグされてすっかりキレイになってしまいました。

さて。水槽環境入れ替えから一週間。餌付けのために多めのエサを撒いていたので、本日天然海水で40%程度の入れ替えと、一度も換えていなかった上面フィルターのウールを交換しました。ついでにナイトレイトマイナスを追加投入。ナイトレイマイナスの効果か、或はダブルフィルターの効果か、はてまたギンポの効果か、藍藻の発生はずいぶんと抑えられております。

このまま安定して過せると良いなぁ。

オフィス海の11ヶ月

お盆ですし、2010年9月に海水槽を立ち上げてからの主な星取り表なぞ・・・。

水槽はコトブキ工芸のプログレ600。上面フィルター、蛍光灯1本(イソギン追加から2本)、ヒーターつきクーラーなし、6月からライトスタンド導入という環境。ほぼ隔週、ほぼ天然海水20Lで水交換していました。

1月〜6月の★は、概ね病気ではなく事故の可能性が高いです。状況からの推測ではありますが。サンゴイソギンは2月にストレーナーに吸い込まれてケガを負ってから回復するかに思いきや、最後はタマイタダキと刺し違えたような気配。そのタマイタダキはミスジを捕食したような。ペパーミントに至っては、導入間もなく食われましたしねぇ・・・。

今年の沖縄の春は意外なほど涼しかったのですが、梅雨に入ってしばらくしてから気温が上昇。さいきんのウミキノコの元気のなさからして、イソギン2種の相次ぐ★は水温上昇に伴う環境悪化も原因のひとつだったのかもしれません。最後のカクレは尾が腐れ、シマキンチャクは食べたものを吐き出すようになって衰弱して★になりましたし・・・。

そんなこんなで存命しているのは、最初から住んでいるミスジ2匹と、最近元気のないウミキノコのみ(割と早い段階で導入したマガキ貝も1匹残ってますが)。このままだとタダでさえ縄張り意識の強いミスジが増々増長し、新たな住人に対してジャイアン化することは間違いない。それに現在の環境が良好とは思えないこともあり、実は昨日今日で水槽をかなりいじくりつつ複数の新顔を導入したのでした。

そんなわけで、★になった魚達の冥福を祈りつつ、自戒含みの忘備録まで。

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