DAIHATSU NAKED:セパレート・ツイーター設置

先日ネイキッドに設置したセパレート・ツイーター「Protone VSP-03T」の設置作業をまとめます。お約束事ととして、この記事は参考レベル、作業する場合は自己責任にて。

なお、今回の作業にあたっては「Nuts About NAKED(→site)」を参考にさせていただきました。サイト作者の方に感謝いたします。

パッケージはこんな感じ。下のボックス・スピーカー「VSP-04R」とは異なり、取り付け・配線説明がペラ紙ではなく化粧箱の裏面に印刷されています。先にVSP-04Rを取り付けたものだから、しばらく説明書を探してしまいました。

埋め込み用と設置用の2タイプのブラケットのほか、設置と配線に最低限必要なパーツは一通り同梱されています。

私が別途購入したのは、配線チューブ(φ3mm)とそのホルダー。その他に、VSP-04Rを配線する際に購入した配線止めテープとタイラップ(結束バンド)を使用しました。

写真は「設置用」ブラケットを組み付けて配線チューブに通した状態。末端はギボシがついていて、ネットワーク内蔵のスピーカーケーブル(感覚で2mくらい)に簡単に接続できるようになっています。

悲しいかな、φ3mmの配線チューブだと隙間が空いてしまいました。φ5mmが適当だと思いますが、あんまり存在を自己主張されるのも嫌なので(ザクとは違うのだよ、ザクとは)、このまま付けちゃえ〜。

作業にとりかかる前に、バッテリーのマイナス端子を外しておきます(主にエアバッグの誤動作回避目的)。

当初VSP-03Tの設置場所はAピラーを考えていたのですが、接着固定を前提にするとシボがあるとはいえダッシュボードの方が安定しそう。実際に置いてみても視界の邪魔にはならなさそうに思えたので、ダッシュボード設置に決定。

配線のために両サイドにあるカバーを外します。手前側の隙間(写真左の矢印)にマイナスドライバーを差し込んで、クイッと上にコネると簡単に外れます。カバーの形状は写真右の通り。細い矢印のようにケーブルを這わして落とし込んでいくイメージ。

続いて運転席側の下部パネルを外します。2ヵ所のネジをプラスドライバーで外すだけ。。

パネルが外れると、げっ!汚っ。しかも雑っ。

ツイーターにスピーカーケーブルを連結させて落とします。フロント・ドアスピーカー&リアスピーカーに繋がっているとおぼしきケーブルの束が右下の方から伸びていたので、それをガイドにして配線することにしました。この段階ではケーブルは通すだけ。固定はあと回し。

※この工程でセンターコンソールを外し、オーディオ・ユニットも取り出すことになります。ただ、先に外すと作業の邪魔にもなるので、タイミングは適当に見計らってください。

次は助手席側。グローブボックスは、左右側面にある出っ張りで手前に落ちないようになっていて、回転軸の矢印2ヵ所で勘合しています(現物で見える通りです)。手でガコッと外します。

先と同じようにスピーカーケーブルを落とし込みます。こちら側の既存配線は、奥の方に取り回してあったのですが、同じように処理するのはヒドく面倒に思えたので、固定箇所の見当をつけながらテキトーに通しました。

ケーブル通しを終えたら、配線の固定作業に取りかかります。まずは起点となるダッシュボード上のスピーカーとケーブルを固定します。配線チューブ・ホルダーは4個入りだったので、左右各2ヵ所で使用。配線チューブの屈曲部が振動でカタカタ鳴らないように落とし込み量で曲率を調整し、ダッシュボードの両脇のカバーでチューブを挟み込むようにしました。

なお。980円のツイーターのためにダッシュボードに穴を空ける気にはならなかったので、ネジは使用せずに付属の両面クッションテープだけで固定しています。

ケーブルの起点を固定したら、ケーブルの張り具合を調整しながら、端から適当と思われる箇所をタイラップや配線テープで固定していきます。

スピーカー・ケーブルの固定作業が終わったら、抜き出したオーディオ・ユニットに繋がったケーブルの遊び量を参考に、切断箇所を決めてニッパで切り落とします。

※オーディオ・ユニットの取り外しについては、こちらの記事をご参照ください。

私のネイキッドには、ダイハツ車用の配線キットを介してサードメーカー品であるcarrozzeria DEH-P640が設置されています。そこで、作業で大失敗しても被害の少ない(簡単に買い替えられる)配線キットにツイーターのケーブルを結線することにしました。

※最近のオーディオ関連ケーブルの「色」は標準化されているらしいので大丈夫だと思いますが、以下はあくまでも私の例として。

パイオニア・サイトからDEH-P640の取付説明書をダウンロードして配線を確認したところ、フロント右プラスが「灰」、同右マイナスが「灰/黒」、フロント左プラスが「白」、同マイナスが「白/黒」でした。配線キットも同色。

一方、VSP-03T側のケーブルは、プラスが「透明/赤」で、マイナスが「透明」。配線色の「線の有無」で示される極性がオーディオ側と「逆」なので要注意。また、左右でケーブルそのものに区別がないので、両者合わせて付け間違いにご注意あれ。

配線キットの該当するケーブルの適当な箇所で、外皮に電工ペンチで切れ込みを入れます。少し芯線が顔を出すように外皮をズラし、VSP-03T同梱のエレクトロタップを嵌め込み、VSP-03Tから伸びたケーブルと結線します。

この作業を終えると、写真のような姿に(寄生植物みたい)。さて。ここでバッテリーを接続して再生確認! 既存のフロントスピーカーとバランスが取れているか(ネットワークが機能しているか)、左右を間違えていないか、ノイズや音量差が生じてないか、あたりをチェックします。

問題なければ、あとは取り外した装置やパネルを元に戻して、お終い!

「VSP-03T」の音については、こちらの記事をご参照ください。

また、リアに取り付けた「VSP-04R」の配線作業もレポートしてあります。

Protone VSP-03T セパレート・ツイーター

ボックス・スピーカー「プロトーン VSP-04R」とともにオートバックスの通販で購入した「プロトーン VSP-03T」を、先日ネイキッドに取り付けました。

ツイーターのブラケットは埋め込み用と設置用の2パターンのセットが同梱されており、私は傾斜のついた設置用を利用しました。外観はVSP-04R同様チープな感じ。そこは、ま、購入価格が980円だから善し、といいますか、ネイキッドのダッシュボードの質感と違和感がないので善し(笑)。ウーファーと再生帯域を切り分ける「ネットワーク」は、卵を飲み込んだ蛇のような感じでスピーカー・ケーブルに埋め込まれています。写真に写っている配線カバーと固定具は、別途購入したものです。

以下、仕様を記しておきます。

・ツイーター:2.5cm
・インピーダンス:4Ω
・定格入力/瞬間最大入力:40W/120W
・出力音圧レベル:85dB
・再生周波数帯域:2,000〜20,000Hz

VSP-04Rはリアに設置し、フロントドア下部にある純正スピーカーと4本でしばらく鳴らしていたのですが、先日レポートした通り「音源がどこにあるのか分かりづらいけれど、音質のバランスとしては悪くない」状態でした。VSP-03Tを設置してみたところ、明確に音源が前面へと移動。なにやら急に霧が晴れたようなスガスガしさを覚えました。ということで、音の定位の面では効果抜群。carrozzeria DEH-P640での前後のフェーダー設定を、「前+5(15段階中)」から「前+3」に変更しました。

一方、音が前面にくる(しかも中高音域がくる)と、音に対して耳が敏感になるようで、その質感がやたらに気になるようになりました。悲しいかな、VSP-03Tの音色には艶っぽさがない。私の場合、MP3の再生が主であることも影響していると思いますが、ドラムのハイハットの「シャッ」とか「チッ」とかいった音だけがヤケに強調され、またキーの高い女性ヴォーカルは金属質に平板化されてしまった印象を受けました。一方、中音域が細くなり、男性ヴォーカルは他の音に対して弱くなってしまったような。帯域の分担をもう少しウーファー側に振って欲しいなぁ・・・。

ということで。イコライザーをいじくり始めると限度がない(なかなか標準状態を定められない)ので、いつもは「バスブースト」や「ラウドネス」などの補強系のイフェクトしか使わない人間だったのですが、こうなると仕方がない。目下いろんなジャンルの音楽を聴きながら、適正値を求めてイコライジング中です。

総じて、音の定位は良好だが、外観と音の質感が安っぽい、という商品ですね。安っぽいといっても激安価格なので、値段なりという表現は相応しくないでしょう。コストパフォーマンスは高いと思いますから(4,000円でこの音だったら許せないけれど、なんせ980円ですもん)。

以下は個人的な感覚上の話ですが、 このツイーターは、音の軽い小口径の純正ドアスピーカー搭載車で音の定位を求めたい方に向いている商品のような気がします(ネイキッドのフロントはΦ16cmと大きい方・・・)。また、私のように、セパレート・ツイーターを装着したら、どんな風になるのかな?という好奇心をひとまず満たしたい方にはもってこいかと。もちろん、値段に関わらず配線の手間は同じですけどね(笑)。音にコダワル方には、良い物は高いものなんだよ、ということで。

※ネイキッドへの設置作業については、後日レポートします

DAIHATSU NAKED:リアスピーカー設置(ステー作成)

ネイキッドのCピラーにボックススピーカーを取り付けるためのステー作成についてまとめます。

まず最初に記しておきますと、今回作成したステーはオートバックスで販売されている「プロトーン VSP-04R」という小型ボックススピーカー設置に特化したものです。また、当初はアルミ板を使用するつもりで図面を起こしましたが、諸処の都合でそのまま素材をアクリル板に変更しています。従って、強度や耐久性の面で疑問も残ります。なのですが、方法論の参考と話の種にはなると思いますので、一応記録しておく、レベルにて。

さて、まずはスピーカーを車内に持ち込んで観察しながら、設置位置とステーの形状をイメージします。

ステーの固定にはCピラーにある上4つのネジ(φ6mm)を利用することにしました。ただ、なんだかオレンジの矢印のネジ部が他の3点に比べて高くなっている(4点で平面ができない)ような印象が・・・。対策はあとで考えることにして、透明なプラ板を当てながらステーの位置をトレースします。

なお「VSP-04R」はリアトレイなどに「置いて使う」ことを前提としているため、本体の固定ネジは中央に一ヵ所、外から内に向かって締めつけるような構造になっています。つまり、ネジの頭がステーよりも出っ張ってしまうことに。ところがどっこいネイキッドにはCピラーに凹みがある。試しにワッシャーをかましたM4ネジ(六角穴)を当ててみたら、凹みの方が深い! これなら何の工夫も要らない♪

本来なら、ちゃんとした厚みのある(ヨレない)プラ板を使ってトレースすべきなのですが、どうせ精度を上げても最後は現物合わせになるんだろーというイイ加減な気持ちだったので、手元にあったヘナヘナのクリアケースを使ってしまいました(笑)。だって、2千円もしないスピーカーに余計な出費と買いに行く手間をかけたくなかったんですもの。

トレースには、キーになりそうなネジ穴間の実測値や、スピーカー固定穴のアタリも記入。これをスキャナーで読み取って、Adobe Illustratorで再度トレースしてデジタル化。

厚めのマット紙にプリントしたものをカッターで切り取って、ネイキッドに持ち込んで穴位置などの確認を行い、その結果をデータに反映させたものをプリントして型紙としました(写真:上)。

当初はこの型紙を元にホームセンターでアルミ板を加工してもらう予定だったのですが、ダメだったので、アクリル板を購入して自作することにしました。加工のしやすさと強度のバランスで3mm厚を選択。黒を選んだのは、一般にプラスチックは透明(ナチュラル)よりも色が入っている方が柔らかい(従って割れにくい)から。

型紙をアクリル板に貼付けて、Pカッターで切り込みをいれて割っていきます。ネイキッドのCピラーの後方上側はリアゲートのダンパーとの兼ね合いでS字型に出っ張っているため、ステーはその凸部を避けた形状にしてあります。よもやPカッターで自由曲線を切断することになるとは考えてなかったから、もの凄く慎重に作業しました。このときほど電動イトノコが欲しかったことはない・・・(持ってたらアルミ板を使ってるか)。

続いてドリルで穴開け。

と思ったら、あ〜〜〜!!
苦労して切ったのに・・・。

しかも、2枚とも、同じところが同じように割れました。と、いうことは、強度的な弱点なのだ。車で使っててもいずれ割れるんだ。そうだ、そうに違いない。・・・アルミ板だったらこんなことにならなかったのに。これで図面の精度が検証できなくなってしまいました。ちぇ。

仕方がないので、3点固定に仕様変更(結果的に「4点で平面ができていないかも」課題もクリア)。スピーカーを当ててバランスを見ながら形状を整え、ヤスリで角部のRづけと切断面の平滑化を施しました。

中央に並んだ4ヵ所のスピーカー固定用の穴は、スピーカー本体が天井やシートベルト・ホルダーと干渉しないよう、上下の位置を調整できるように準備したものです。ただ、これもアクリルだと強度的な弱点になりそうですが。

前述の通り、VSP-04Rの固定穴は底面中央に1つだけ。このネジの締め付けだけで縦に(しかも斜めに)ステーに固定できるとも思えなかったので、5mm厚の発泡ゴムシートを挟み、その反発力を利用する事にしました。

トレーシングペーパーを当てて底面の形状をトレース、それを型紙にしてゴムシートをハサミで切り取ります。

スピーカーの固定にはM4×15(六角穴)ネジを使用。写真は仮組したところ。

破損してステーが短くなりスピーカーがハミ出した分、その境界部で発泡ゴムが変形して上手い具合に抵抗力を増してくれました。ネジを完全に締めつけないでも、バッチリ固定。ふふふ、予定通り計画通り(負け惜しみ)。

一旦、この状態でネイキッドへ持ち込み、ネジ穴の現物合わせ(棒ヤスリで穴を拡張)を行いました。実際に当ててみると、いくらワッシャーをかましたところで、やっぱり金属の車体にアクリル板を直止めするのは強度の面で不安。

そこで、スピーカー固定でも使用した5mmの発泡ゴムシートをステーの形状に合わせて裁断。ついでネジ穴3ヵ所と、スピーカー固定ネジ部を避けるための穴を開けました。

ゴムシートは劣化してくると接触面が溶けてこびりつくことがあったので、いつまで持つか分からんけれど気休めまでに表面をシリコンスプレーで塗りたくりました(シリコンスプレーはプラスチック成形でも金型の離型材として使用される)。ただ、ネイキッドへの組み付けの段階で、ワッシャーをステーに接着することにしたので、ちとこのシリコン塗布を後回しにしておけばよかったーと、微妙に後悔したことを追記しておきます。

以上、ステー制作の模様をお伝えしました!

|リアスピーカー設置:ステー作成組み付け配線プロトーン VSP-04R

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