RedWing 8131 (6”Boot) + Vibram 135

もう何年も前、知人が履いていたのを見て「ナンかえぇなぁ」と思っていた RedWing のブーツ。でも当時は Danner Lite や Gaerne といったブーツを履いていたので、そこであえて大枚はたいて(3万円を超えてましたものね)もう1足を買う気にもなれなかった私。それが2年くらい前から値がこなれてきて購入に前向きになってきたところへ、近所のディスカウント店の特売でその姿を見かけて即買いと相成りました。確か1万8千円くらいだったかな。

買ったのは、赤茶+白いクレープソールの RedWing 定番モデル。さっそく履きならしに入ったのだけれど、微妙にサイズが大きくてフィット感がない。そこで中敷を入れてみたのですが、こんどはキツくなり過ぎという、どっちつかずの状態に。まぁ、馴染めば革が伸びるだろうとそのまま履き続けていたら、ひどい靴ズレに見舞われました。で、結局、中敷を外して慣らし続行。結果として、靴と身体の両方から歩み寄ってイイ感じに収まりました。

このブーツの特徴たる、柔らかいクレープソールの感触は心地よいものでしたが、難点はなんといってもその減り方。私自身がよく歩き回る人間であることを差し引いても、1年くらいでソールの偏減りがひどくなり、ソール交換を考えさせらる靴ってどうなんだろう。決して安くない靴なのに。調べてみると、そもそもクレープソールって、狩猟時に枝にひっかからず、また音をたてずに歩くための靴底なんですね。どっちかというと柔らかく平らな土の地面用なので、そりゃアスファルトじゃ減りも早いわ。

と、いうわけで。購入した店ではソール交換してもらえないので、別の靴屋にもっていったのです。だけど、店頭では受け付けてくれたものの、実はこのブーツが並行輸入品だったらしく、正規の修理サービスの対象外であるとのことでそのまま返ってきてしまいました。んなの、修理で金取るんだから何だっていいじゃない。ケチ。

と、いうわけで。ネットでいろいろ調べているうちに、福禄寿というお店に行き着きました。HPを見てみると、RedWingの純正ではないものの似たようなクレープソールがあるほか、色んなパターンの Vibram ソールに張り替えてくれるらしい。そこで電話で RedWing のソール交換について確認し、尋ねたいこともあったので店頭持ち込みとしました。

翌日、東京・三ノ輪にある店でスタッフに話を聞き、オリジナルのソールと同じくらいの高さで、そのとき履いていた Gaerne のソールと同じような一枚型の軽登山パターン(135)をつけてもらうことにしました。作業料と合わせて全部で11,550円。RedWing の正規店だとクレープソールで13,500円でしたから、気分も変わってちょっと嬉しい♪ってところでしたね。預けた期間は、ゴールデンウィークの影響もあって約1ヶ月。通常は3週間くらいがメドらしいです。

さて。ソール交換はミッドソールも含めたオールソール交換。ソール周りが真っ黒になって、都会派からアウトドア派に見事にイメチェン。歩いた感触は、といえば、ちょっとソールに対して靴の剛性が弱いかな 。ソールの凸部が足の裏に伝わってくる感じ。ミッドソールをもう1枚追加するとバランスが取れそうなので、次回試してみるつもりです(気が早すぎ!)。

まぁ、なんですね。履き馴染んだ靴をソール交換で再生できるのがブーツの楽しみなんですけれど、今度はさらにソールを選ぶ楽しみも発見できて、なかなかいい気分でありまする。

GAERNE No.145祖先型→FUGA

SUZUKI TS200Rに乗り始めたときだから1994年でしょうか。当時愛用していたDanner Liteの損傷が激しくなってきたので(7年使用して2度ソールを張り替えていた)、上野のバイク街までアウトドアでも使えるようなバイク用ブーツを探しに行くことにしました。そこで購入したのが写真左のガエルネのブーツ(その頃の上野バイク街は賑わっていましたね。その後コーリンだらけになったかと思えば、今はすっかり寂れちゃってまぁ・・・)。

このブーツ、モデル名は分からないのですが、今のガエルネのラインナップでいけば「No.145」に相当するものだと思います。3万円後半くらいだったかなー。価格で躊躇したのですが、やはり価格面で悩んだあげくに購入したDanner Liteに結果として十分満足していたこともあり、まぁ、長い目で見れば損はないだろうと思いきりました。実際、その後十年以上履くことになったわけですから、おつりもらってますね。

現行モデル同様、日本人用の足型で作られたブーツだったと記憶しています。私自身の足の形は多少平均からズレている感があるのですが(例えば当時妙に流行っていたリーガルの革靴は甲がキツくて買えなかった)、このブーツはジャストフィットでした。ただ、足首回りは厚い靴下を履いても緩かった点は残念。しかも右の靴では(縫製不良だと思うのですが)靴紐を締めあげる前に左右の革があたってしまいキッチリ締め上げきれない代物でした(その影響で靴紐までほどけ易かった)。

そこらへんの事実を認識したのは、購入から半年たって靴下が薄くなってから。中敷で調節しても上手くおさまらなくって、かなりガックリしました。が、そこは幸い給料をもらっている身分なので、この靴は林道と冬場のライディング専用!と割り切り、別の靴を買って使い分けることにしました。まぁ、正直、革のブーツなんぞ夏場にゃ蒸れて履きたくなかった、という理由もありましたが(笑)。

そんな訳でこのブーツでは余り歩き回りませんでしたが(結局1度もソール交換してない)、オフロード用のライディングブーツとしては結構気に入っています。作りがガッシリしていて足首周りの包まれ感が適度にあり、かつソールも固くて厚いので林道に行っても安心感があるのですね。このブーツ購入前はモトクロス・ブーツを履いて走り回っていたのですが、その後はコレ一辺倒です。

そんなブーツも、さすがに十年も使っているとあちこちガタが出てきました。中底も壊れたようで、歩くとキュッキュッという音を放ちはじめたのです。歩く度に音が鳴るなんて、なんだかタラちゃんじみて恥ずかしくなってきたので、買い換えを決めました。ちょうど今ラフ&ロードでセール中なので、それに合わせて。

私は茶系の靴が好きなので、案外その時点で対象商品が限られてしまいます。最初は2万円くらいで出ていたラフロのオリジナルブーツに手が伸びたのですが、履いてみると足に合わなかったので却下(幅が広すぎ)。ガエルネのNo.145は大体見当がついていたので、続いてFUGAを試し履きしてみたら、あぁ、コレよコレ、この履き心地。十年も同じ靴を履いてて、すっかりガエルネの足型に染まっているんでしょうねぇ(笑)。という訳で、FUGAお買い上げ〜。

このFUGA、紐の編み方がちょっと変わってて、外観上はそこがなんだか気に入ってます(写真・右)。昨日買ったばかりでまだ外で履いてないです(天気悪いですし)。今度は歩き回る気になる靴だとといいなぁ。当たり前のことなんですけどね(笑)。

高尾山〜景信山〜日影(東京)

久々に高尾方面に出かけてきました。基本的な経路は前回ココで掲載したときと同じ、高尾山口駅〜稲荷山コース〜高尾山頂〜城山〜景信山です。いつもの通り、景信山から小仏バス停に降りようと思っていたのですが、途中にある道しるべがフと目に留まりました。考えてみれば高校のときから何度も景信山に来ているのに、「小下沢林道」ルートは一度も使ったことがなかったのです。時間もあることだし、ここはいっちょ行ってみっかな、と。地図は持ってなかったのですが、おおよその距離感はつかんでおりましたので、小仏峠でデジカメに収めた地図の写真(コレ)を参考に足を運ぶことにしました。

※地図中で景信山▲から最初の●が道しるべ(分岐点)です。前回写真に撮ってました。小仏バス停へのルートはこの●から小仏トンネル方面に降りている点線です。

道しるべからしばらくは、だらだらとした開けた斜面を少し登って少し降りるような感じです。地図上で最初の●の先にある、左にクイッと曲がる地点に道しるべが立っていて、右方向が近道らしい書き込みがあったのですが、初めての道なので地図に沿って左に進むことにしました。ここから先は、左の写真の通り、杉に囲まれた斜面にある細ぉい小道を突き進むことになります。

もともと景信山から下に降りる人は少ないのですけれども、特にこのルートは使われている気配がありません(当日は下に降りるまで誰とも遭遇しませんでした)。周囲の杉が盛大に伐採されている所もありましたが、道の整備は後回し、といった印象です。実際、上の方は路肩はところどころ崩れてるし、瞬間道を見失うような所もありました。道はずぅっと下り道で、途中から川沿いに降りていきます。最初のうちは小石まじりの締まった地面で歩きやすかったのですが、だんだん石がガレてきて、下の方はガレガレでした。スニーカーみたいに柔らかいソールの靴だとしんどいと思います。ビブラムソール万歳、ですね。

小川沿いに進んでいくと、先の方からオバチャンたちの嬌声が聞こえてきて、?と思ったら、山道お終い。急にだだっぴろい広場となっておりました。上の地図では▲から3番目の●だと思います。最初の道しるべからは、短時間の休憩含めて40分くらいでした。ここから日影バス停方面に進む道が小下沢林道で、車も通れるような退屈なフラットダートがだらだらと続きます(一般車両は通行制限されている)。バス停までは30分くらい。中央高速近くの梅園の花が満開で、ナカナカ壮観でした。

まとめ。このルートは短距離とはいえ人も余り通るとも思えないし、足場も悪いので、何かあったときのことを考えると誰にでもお薦め、ではありませんね。山道の入り口までバス停から遠いですし(しかも歩いて楽しい道ではない)、通るのであれば往路にして周囲が明るく気力も満ちているときの方が良いかもしれません。個人的には上の方の寂れた感じがナカナカ好印象な道でありました(笑)。

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