Maki Ohguro & Friends『Copy Band Generation Vol.1』

大黒摩季をボーカルに据えた、80年代の日本のヒットソングをカバーした企画ものアルバム、なんでしょか(ちょっと投稿するタイミングを逸した話題ではありますが)。

大黒摩季は以前から聴いていて、結構好きなアーティストのひとりです。でも前作『O』を聴いたときに煮詰まり感を覚えまして、更にここ数年の昔の曲のカバー流行りに乗っかってしまったあたりで、そろそろ買うのやめようかな、と思いはじめたアーティストでもあったりします。

そんなわけで、このアルバムは再就職祝いに(笑)たまたまプレゼントされた代物。コンセプトとしては、学園祭ノリでバンド演奏を楽しもうじゃん!といったところでしょうか。実際、私的にも学園祭なるものに接していたころの選曲になっているので(年がバレますな)、そこらへんを改めて聴けるのは嬉しい、のですが・・・。

最近の大黒摩季の声質って、私的にはハスキーになり過ぎてパンチに欠けているように聴こえているので、学園祭ノリって割りにはパワーが足りない感じです。とどのつまり、学園祭ノリで雑いアレンジ&演奏の、ただのカバーアルバムという印象が強いですね。

収録曲の中で一番ピンときたのは、中村あゆみの「翼の折れたエンジェル」なのですが、これって単に声質が似ているからってだけの気がしないでもありません。山下久美子の「バスルームから愛を込めて」も同様。佐野元春好きな私にとっては「SOMEDAY」を入れてくれたことは嬉しいとはいえ、なんかカラオケで上手い人の歌を聴いているって感じでした。『The Hearts』の中で山下久美子が歌った元春プロデュースの「So Young」と比べてしまうと、同じカバーでもその出来に雲泥の差がありますもの。

なので、せっかくもらったものの、あんまり聴かなくなってしまいましたとさ。

5-4-3-2-1

しばらく前のこと。市川交響吹奏楽団コンサートの裏方の手伝いをしていたのですが、このときのアンコール演奏がTV版『サンダーバード』のテーマ曲でありました。世代的にツボなところで、なーんかとっても原曲を聴きたくなってしまった私。

後日、近くのCD屋で商品を見かけたのですが、お値段3,000円。そこまで払うのもなんだかなぁ、と感じたので、Amazon で輸入盤を購入することにしました(¥1,480)。¥1,500以上の利用でないと送料がかかるので、ついでに『スター・ウォーズ』トリロジーBOXを注文したのは、まぁ、余談として。

購入したのは英国CARLTON社から発売されているCDで、作曲者であるBarry Grayのマスターテープからリマスタリングされたバージョンです。1曲目、「5,4,3,2,1, Thunderbirds are Go!」の声を聞いたときは、けっこう感激したりして。『新造人間キャシャーン』とか『サスケ』とか、あるいは『銀河旋風ブライガー』(笑)と同様、印象的なタイトル曲前のナレーションって、改めて聞くとより一層、当時の記憶を呼び覚ますトリガーになるんでしょうね。

さて、『サンダーバード』の音楽というと、やはり2号(つーか各種救助マシン)が発進するときの「ちゃっちゃらら〜ちゃらっちゃちゃっちゃらちゃっちゃっちゃ〜♪」で決まりですよね。ここらへんは5曲目に2バージョン入っているのですが、なーんか短くて物足りない感じです。この曲だけで3分くらいのアレンジだったら嬉しかったのに・・・。

一方、このテーマ曲(の旋律)は、他の曲の中でも盛んに顔を出してきます。なので、CDを通して聞いていると、多少、またかよ、の感があります。また、基本的に記憶にある音は「当時のテレビのスピーカーから流れていた音質」なので、リマスターされたクリアなCDの音質との間に違和感を感じるのも仕方のないところなのでしょうね。なんか迫力が足りないのですわ。まぁ、ここらへんは個人の感覚の世界ですけれど。だいたい映画化されて話題にはなったとはいえ、比較的最近にTV版のリマスター盤を発売してくれただけでも感謝すべきなのかもしれませんしね。

ところで。その映画版は、観てません。公開前は、今の特撮技術による各種メカの再現はもとより、リアルな設定の話(なんか私、同時多発テロのイメージが被っていたのです)を勝手に期待していたので、すごく興味を持っていたのですけどね。お子さま映画ですか。はぁ。同じお子さま映画でも『スパイ・キッズ』は面白かったけど、わざわざ復刻してまで『サンダーバード』でそれやらんでもらいたかったなぁ。2号もフナムシみたいだし。ちぇ。

CCCD

Copy Contorol CD の一般的な?略号。
なにやら音楽データベースか旧ソ連みたいな略ですね。

今まで CCCD を買ったこともなければ使ったこともない私にしてみれば、ヤなモン作りやがったなぁ、ぐらいにしか感じてなかったのですが、昨日、知人からお祝いに買ってもらったアルバムが CCCD だったので、少し調べてみようと思った次第です。

CCCD については、ずいぶん前からあちこちのページやブログで話題に上っているメディアですから、きっとご存知の方も多いでしょう。私の認識では、CCCD とは音楽CDプレーヤーで再生可能な音楽ディスクであり、更にPCでの複製・変換・再生に制限を加えたディスクであると。あとは、音質が悪いよ、とか、相性が悪いとCDプレーヤーが壊れるカモね、とか、そんな噂ともつかない話を小耳に挟んだくらいでした。

さて。初めて CCCD 仕様のアルバムを手にした私。帯に書かれた薬の注意書きのような警告文をつらつらと眺めてみました。ふーん、オーディオCDプレイヤーでも一部の機種では再生に不具合があるかもしれんって本当だったんだぁ。え?、ポータブルでもDVDでもカーステでも再生できないんだ。MP3対応じゃなくてもメモリ積んでるだけでダメなんかなー。DVDコンポしか持ってない人はどーすんじゃい。えぇっ?、マックじゃ再生できませんの?? なんだかまぁ、音盤の複製と楽曲の複製・変換を防止するためだけにしては、過剰に制限の多いディスクですな。

さらに検索して “CCCD Channel” というページに記載された詳細を読んでみました。音楽ディスクといっても、CDの標準規格である Red Book の仕様から外れているので、本当は「CD」ではないのですね(少なくとも商品に “Compact Disc” のロゴは使えないし、Copy Control CD という名称すら自己矛盾している)。これは初耳。しかもプロテクトの仕様が統一されてない上に、標準化すらされてないのかぁ。ヒドイなぁ(つまりハードメーカーが CCCD 正式対応プレイヤーを作れない)。

DVDみたいに新しい標準規格が生まれるときに(規格外の DVD+R/RW の存在も不思議だけど)、新しいコピー防御システムが加えられるならまだしも、既に普及した標準規格から外れてまで、しかもハード側の完全なる再生保証もできない状態の商品を世に出すとはトンでもない身勝手ですね。これで更に音質が通常のCDと異なる(マスタリング時の音質と異なる)のであれば、そりゃ消費者は大反対するわい。と、今さらながら思いましたとさ。ちょっと、プロ野球の再編問題のイヤーな空気に通ずるものがありますね。

私個人は、好きなアーティストであればCDを買うことになんのためらいもありません(オトナになってコヅカイが増えてからは特にネ)。初めて聴くアーティストの場合は人から借りることもありますが、それで好きになれば、その後はちゃんとアルバムを買って活動資金に還元してあげたいと思いますもの。数年前から日本で音楽CDの売れ行きが悪くなっているのは、違法コピー(と輸入盤と中古盤)が原因である!という言葉には一理あるとは思いますけれど、それで業界が営業努力を強化していたのかどうかはともかく、その売れてないCDをちゃんと購入している人達にまで不利益を生じるシステムを導入するのは道義上おかしいですよね。一歩ゆずってプロテクト強化を良しとするにしても、なんで仕様を標準化してからハードとセットで導入しなかったのか。正直、不可解だし、不快だし、傍迷惑です。というわけで、CCCD 反対派に1票。 

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